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by kazuo_okawa

目的と手段の混同

新型コロナウイルス対応で、大阪など4都府県に出している緊急事態宣言の延長の可否や、北海道などが「まん延防止等重点措置」の適用を要請していることについて、菅義偉首相は5日、記者団に「専門家の意見をうかがったうえで、今週中に判断したい」と述べ、今回の宣言の効果については、「人流については間違いなく減少している。効果は出始めてきているのではないか」と説明したという。

え、え、と思う。

目的は、コロナ感染減少で、人流減少はその手段でしょう、と言いたくなる。

このように本来の目的を忘れて、「手段」自体が「目的化」する誤りは少なくないが、菅首相は、人流は感染拡大になるとの立証はない、などと非科学的なことを述べて「GOTO」を進めてきた人物である。
アクセルとブレーキを同時に踏んでいると批判されたものだが、まずはその反省と責任をとるべきだろう。

そして、「まん延防止等重点措置」の適用を要請しているその北海道で、東京五輪のコースを使用したテスト大会「札幌チャレンジハーフマラソン」を強行したが、どこから見ても、多くの聴衆が集まり、これでどうして「外出自粛せよ」となるのだろうか。

いまだに「アクセルとブレーキを同時に踏んでいる」と、これまでと同じように批判されてもやむを得ないであろう。
そしてこれまでと同じように「後手後手首相」と言われるに違いない。



by kazuo_okawa | 2021-05-06 07:38 | 司法・ニュースその他 | Trackback | Comments(0)