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by kazuo_okawa

昔なら「羽生マジック」!

4月1日、Abemaテレビで、久しぶりに解説付き公式戦ライブ中継が放送された。
100タイトルを目指す羽生善治九段が、丸山忠久九段と対局する竜王戦本戦トーナメント出場者決定戦の準決勝である。

羽生世代のこの二人が対局するというその姿を見るだけでも往年のファンからすれば懐かしさを感じるが、振り駒の結果先手は羽生九段。
とすれば…。
期待通り、後手番丸山九段は十八番の一手損角換り!
いやあ、相手の得意戦型に飛び込む羽生流である。

しかしさすがに一手損角換りは、歴戦の雄、丸山九段がリードを広げる。

しかし終盤、羽生九段の放った、96金!
相手の桂馬を取りにいくだけの手に見える。
ところが、この手を、コンピューターソフトAIは早くから第一候補に挙げていた。

それゆえ、解説広瀬章人九段らは、この手は人間にはさせません、と断言していた。

それを羽生九段が放ったのである。

昔なら、羽生九段が放った時点で、周りが驚き、手の意味が探られて、そして「羽生マジック」と呼ばれたろう。

しかし、今では,AIのお陰で、どんなにヘボでも、指された瞬間に素晴らしい手が放たれたことがわかる!
AI時代の楽しみ方であろう。

最後は、羽生九段の「手の震え」も出て、見事に勝利。
いやあ、いいですね。

本戦入りまであと1勝。
やはり、役者が出てこないとね。


by kazuo_okawa | 2021-04-03 10:54 | 将棋 | Trackback | Comments(0)