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by kazuo_okawa

指導者の心を打つ言葉

昨日のNHKニュースウオッチ9で放映されていたのが、パリ在住の辻仁成氏がコロナ禍のヨーロッパのリーダーが国民に語りかけた言葉をもとにした「各国指導者の心を打つ言葉」の特集である。

冷静な合理主義者であるドイツのメルケル首相が熱い訴えをしたことはコロナ禍のニュースとして知られていいるがそのメルケル首相をはじめとして、ニュージーランド、イギリス、フランスのリーダーたちの、国民への呼びかけの言葉が国民の心を打つと示されるのである。
象徴的なのがドイツ国民の「メルケル首相の言葉に嘘はない」というリーダーの言葉を信じる姿勢である。

大変いい報道であるが、この報道の意味をどう見るべきか。

無論、言外に菅義偉首相など日本のリーダーの「言葉」の貧困さを見るのは簡単である。

しかし単に日本の政治家にその力が無いという表層だけを見るのは誤りで、実質は、どれだけその国が民主化されているかという違いが大きい。

何故なら、真に民主化されていれば、民主的にリーダーを選ぶ選挙において各候補者が、言葉で訴えるという事が最低限の資質として必要だろう。

義理人情と縁故で投票するような選挙なら「言葉」はいらない。
そうでなく、政策で選ぶとなれば、おのずと訴える力が必要となる。

無論それは、表現力というハード面のみならず、何をするのかというという中身のソフトも重要である。

結局、我が国が、真に民主化されていない(それを体現する選挙制度である)ことを示している。
NHKにはそこをもっと切り込んでほしいと思うのである。



by kazuo_okawa | 2020-12-25 12:22 | 司法・ニュースその他 | Trackback | Comments(0)