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by kazuo_okawa

豊島竜王、再び二冠!

第5期叡王戦7番勝負は21日に第9局を行い、挑戦者の豊島将之竜王が永瀬拓矢叡王を111手で下し、シリーズ通算成績を4勝3敗2持将棋1千日手の実質10番勝負を制し初の叡王位を獲得した。

全9局で計1418手は、それまでのタイトル戦長手数記録が、中原誠名人対加藤一二三九段の名人戦1230手であったが、はるかに上回る。

また、藤井聡太二冠が新記録を達成する度に、それまでの多くの記録を加藤九段がもっていたことに驚くが、この長手数記録も同じである。

名人戦失冠を始め、豊島竜王は対局過多で調子を落としている嫌いがあった。
豊島ファンとしては、永瀬二冠の「負けない将棋」に調子を狂わされてきたようにも思える。

しかし、この対局は見事であった。
AI評価を見る限り、序盤から微差の優勢を徐々に広げて行く展開であり、余りにも有名になった「序盤、中盤、終盤隙がない」。
つまり本来の豊島流である。

さて新記録にもなった長い長い戦いを制した豊島竜王であるが、ニコ生の放送を見る限り勝利者インタビューも感情少なく冷静に「名人戦で失冠し、本年度はいい結果が出ていなかったので、一ついい結果が出て良かった」と述べるも、2冠復帰については「あまり内容が良くない。もうちょっとうまく指さないとだんだん厳しくなる」と手放しで喜んでいない。

この姿勢がある限り豊島二冠は本来の調子を取り戻すだろう。
楽しみである。

【追伸】
22日読売系「ミヤネ屋」は王将リーグ戦開幕に合わせて藤井聡太二冠の師匠杉本昌隆八段が登場し、藤井二冠が豊島二冠に5戦全敗なのは何故かと聞かれ「相性というのがあるかもしれませんし(略)豊島さんとの勝負も、今は分は悪いが追いつくと思います」と述べていた。
しかし藤井二冠は普通の棋士に5連敗しているのではない。まずは「豊島二冠は強い」ということを言ってほしかった。
豊島ファンとしては残念である。


by kazuo_okawa | 2020-09-23 07:25 | 将棋 | Trackback | Comments(0)