親しい知人のツイッターを見ていると
吉村洋文大阪府知事の経歴として大手消費者金融武富士の訴訟代理人を務めていたことが
NET上に出ている、と知る。
なるほど、政治家の場合、弁護士出身ならどういう事件を引き受けていたかは確かに重要な情報かもしれない。
現に同じ弁護士出身の稲田朋美議員のように、森友学園の代理人をしていながら、故意か過失か、一時期代理人を否定していたこともあったが(それは稲田議員にとって代理人と知られたくなかったからであろう)、政治家の資質を判断する上で重要なのかもしれない。
いやもっと単純に「こんな人たちに負けるわけにはいかない」と叫んだ安倍首相のように国民を「敵味方」を分ける人物なら、これまで一体全体誰の「味方」をしてきたのかということは大変重要な情報かもしれない。
…とまあ、わかるんでありますが、単に武富士の代理人というだけで批判的に見るのなら、弁護士業務の性質をわかっていないのか、と思うんですね。
尚、今、私が述べているのは吉村知事の政治姿勢を擁護しているのではありません。
つまり弁護士というのは、暴力団、犯罪者の弁護人、代理人となるように、世間がその人を糾弾しているときに、唯一、その人の味方になるのが弁護士の役目なのである。
無論、違法なアドバイスは出来ないし、脱法の勧めも弁護士倫理に反する。
吉村知事が、弁護士としてそういう行動をとっていたなら、これは大いに批判すべきである。
そういう限定はあるけれども、むしろ、世間から糾弾されている人物・団体の代理人であったというのはある意味で弁護士らしいともいえるのである。
繰り返すが吉村知事の政治姿勢を支持しているわけではありません。
批判する視点は注意しましょうという話です。