今朝の朝日新聞を読んでいると、地方欄に一面を使って「2020年の青春ストライク」という記事がでている。
令和2年大阪府高校野球大会の各出場校について、いずれも4字熟語の見出しとともに、主将と監督の言葉が紹介されているという内容である。
驚いたのは、花園高校の見出しが「百折不撓」であったことだ。
「百折不撓」などという四字熟語は一年前まではおそらく将棋ファン以外には知らなかっただろう。
棋士木村一基九段の座右の銘であり、これが将棋ファンのみならず広く知れ渡ったのは、彼が苦労を重ねて昨年ようやくタイトル「王位」を獲得したときである。
即ち「最年長、最遅、最多挑戦で「おじさん」が初タイトルを取った! 」として注目を浴び、その彼の座右の銘「百折不撓(何度失敗してもくじけないこと)」を体現した快挙だったからだ。
そして今天才棋士藤井聡太七段の王位戦挑戦で「最年少対最年長」として注目を浴び、さらにこの「百折不撓」の言葉も知れ渡っている。
書店にも、木村一基モノとして「百折不撓」の文字が躍る。
何気ないことであるが、こんな形で言葉が広がるのも将棋ファンとしてひそやかに嬉しい。
【追記】
記事をよく見ると、早稲田摂陵高校の見出しは「万里一空」である。
これまた、久保利明九段がよく揮毫する言葉である。
いやあ、嬉しい。
【7月14日追記】
本日の朝日新聞朝刊「2020年の青春ストライク」では何と、阪南大、上宮太子の2校も「百折不撓」である。いやあ、ここまで行くと「百折不撓」は、今や、広く知れ割った熟語なんでしょうね。
.