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by kazuo_okawa

あの、まあ、それはですね…

17日の予算委員会が興味深い。

この日安倍首相は、「意味のない質問」という国会軽視のヤジを行ったことの謝罪が行われたが原稿棒読みである。
午前中質問にたった立憲民主党の辻元清美幹事長代行は自己の質問冒頭に、5年前も安倍首相が辻元議員にヤジを飛ばして謝罪したことを指摘して「私ごときに、抑えきれずヤジを飛ばすようではリーダーの資質に欠ける」と指摘する。

そして安倍首相が抱える「桜を見る会」の問題に関連し、前夜祭の会場となったホテルのうち、「ANAインターコンチネンタルホテル東京」(以下ANAホテル)への回答を伏せて安倍首相の答弁を確認し、そしてANAホテルの回答が、安倍首相の国会答弁とは「真っ向から違う」と指摘するという「反対尋問」の王道スタイルで追及した。

要するに、ANAホテルは、13年以降、3回、前夜祭が開かれた(首相の会合を含めて)すべてのパーティーや宴会で、主催者に見積書や明細書などを発行しないケースは「ない」と答え、また、領収書を手書きで宛名を空欄にしたり、代金を参加者から会費形式で受け取るなど、これまで首相が主張してきた内容についてもANAホテル側は、いずれも否定した。

この矛盾を突かれた安倍首相の答えが何を言いたいのかわからない。

「あの、まあ、それはですね、安倍事務所との間でどうなったかについてお問い合わせ戴きたい、とこう思うわけであります」
(全てについて答えているのに)
「あの、それは、ええ、私の事務所で聞いたものということで仰っているんでしょうか。おそらくそれは違うと思うんですが、ホテルニューオータニにおいては…(以下略)」
(ANAホテルのことを聞いているのに)

安倍首相のみっともない答弁ぶりは、NHKなどでは報道しないので、ユーチューブなどで是非見られたい。

辻元議員の追及はなかなか見事であり、これで「桜疑惑」は詰みであるはずだが、驚くべきはこの日午後の安倍首相の答弁である。

安倍首相は「安倍事務所がANAホテルに問い合わせたところ、辻元事務所への回答はあくまで一般論として行われたものであり、個別の案件には『営業の秘密』に関わるので回答に含まれていない」との説明を(口頭で)受けた、というのである。

こういう回答が本当にあったのか全く根拠はない。

午後の質問者山井和則議員が書面回答でなく、口頭でそう聞いた、というだけではとうてい信用できないと鋭く質問していたがまさしくその通りであろう。

にもかかわらず同じ回答を繰り返す安倍首相の態度は、ANAホテルに「今後こう答えよ」と、まるで圧力をかけているかのようである。

【追記】
そしてそれは、またしても「私や妻が関わっていたら、私は国会議員も総理大臣も辞める」と(実際は事実に反する嘘を堂々と)言いきった森友事件を思い出すのである…。

【18日追記】
本日の毎日新聞朝刊の一面トップは「首相答弁をホテル否定」である。これは毎日新聞がANAホテルに直接取材したところ、「安倍事務所に、例外があった、と答えていない。」「『営業の秘密』と説明していない」と否定したのである。安倍首相が平気で嘘をついていることになる。
それにしてもホテルニューオータニは何故答えないのか。
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by kazuo_okawa | 2020-02-17 22:06 | 司法・ニュースその他 | Trackback | Comments(0)