22日、大垣からの帰路、米原駅での乗り換えのために約40分待合室で待つことになった。
待合室のテレビは国会中継を放映していた。
生放送で国会中継を聞くのは本当に久しぶりである。
丁度、国民民主党の玉木雄一郎代表の衆院代表質問でいくつか質問していた。
その一つが選択的夫婦別姓の導入である。
玉木氏は質問で、若い男性が交際中の女性から「姓を変えないといけないから結婚できない」と言われたエピソードを紹介し、「夫婦同姓が結婚の障害になっている」として、安倍晋三首相に見解を聞いたのである。
ところが安倍首相はなんと「選択的夫婦別姓については色々な意見がある。それゆえ国民各層の意見を幅広く聞くとともに、国会の議論の動向を注視しながら慎重に対応を検討していく」と答えたというのである。
この人は何を言っているのだろう。
夫婦別姓を強制するのではない。
夫婦同姓が好ましい夫婦は従来通り夫婦同姓でよい。
しかし「別姓」としたい夫婦にはその選択肢を与えると制度であり、それゆえ国民の多くはこの選択制を支持している。
反対するのは戦前回帰型のウルトラ保守くらいである。
安倍首相子飼いの保守派稲田朋美氏(元防衛大臣)も賛成派に転じて話題になったくらいである。
さらにひどいのはこんなことにでも慎重になるなら、国民の多くが望んでいない「憲法改正」こそ「慎重に対応」すべきだろう。
安倍首相のダブルスタンダードは、恥ずかしいくらい幾つもあるが、またしてもダブルスタンダードである。
さらにこの日、玉木氏が衆院代表質問で選択的夫婦別姓の導入を訴えた際、議場から「だったら結婚しなくていいじゃないか」と自民党女性議員からヤジが飛んだという。
お騒がせ議員の杉田水脈議員が疑われている。
安倍首相が品位の無いヤジを飛ばしてきたことは有名だが、親分が親分なら、子分も子分である。
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