思えば2014年、豊島七段(当時)が将棋電王戦(棋士対将棋ソフトの5対5の団体戦)でただ一人棋士側として勝利した直後である。
大阪弁護士会の企画で豊島七段をインタビューすることになり、無類の将棋ファンである私がインタビュアーに名乗りをあげ担当させてもらった。
私は谷川浩司九段を始め関西の棋士を応援しており、インタビュー当時も豊島七段に注目していたが(だからこそインタビュアーとなったのだが)豊島七段をインタビューしてさらにファンになった。
そのインタビューは大阪弁護士会のホームページにもアップしているが、実は活字化されていない会話は約4倍はある。
いつかお伝えしたいものである。
そしてその活字化されていないやり取りの中で豊島七段がミステリ好き、綾辻行人好きと知り、何気なく「近く綾辻さんと会いますからサインもらってきましょうか」と述べたのがすべての始まりである。
綾辻さんは、豊島さん用に、色紙に本格的なサインをされ、私が豊島さんに渡し、お礼の言葉はまた綾辻さんに伝えるというメッセンジャーの役割を果たした。
そして6年後の1月14日に、お二人は初めて顔を合わせ、対談をされた。
実に感慨深い。
対談は読売新聞に掲載される。
活字にはならないが、私の名前も出して頂いたという。
竜王位祝賀会に参加し、人のつながりの不思議さを感じた一日でもあった。
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