報道各社の世論調査で、安倍内閣の支持率が軒並み低下している。
原因は言うまでもなく「桜を見る会」を巡る安倍首相疑惑である。
安倍首相のあからさまの公私混同と、説明を全くしない姿勢が明らかに批判されている。
朝日新聞の調査などでは、支持、不支持が逆転している。
さてこうなるとこれまで安倍政権が行ってきたのが、小手先の目くらましである。
私たちは森友事件を当初から批判してきたが、発覚当時は(籠池氏逮捕前は)「籠池劇場」と言われるごとく、マスコミは籠池氏の挙動に関心をもって報道した。
その山場が2017年3月10日で籠池氏の記者会見の日である。
ところがこの日、政権は何と「南スーダン撤退」をぶつけてきた。
翌日の新聞報道で、森友事件はこの南スーダンにかき消された。
そしてこの2017年夏は、ご承知の通り、世界のリーダーでただ一人北朝鮮危機を煽り、いわゆる「Jアラート」を鳴らしまくり、挙句の果ては「国難突破解散」なる名称で勝手な「解散」を強行した。
まあ、巨大な目くらましである。
そう思っていると、秋元議員逮捕のニュースが飛び込んできた。
中国企業から現金数百万円を受け取ったとして、秋元司衆院議員を25日に、東京地検特捜部が収賄容疑で逮捕したという。
これはこれで重要だろうが、どう見ても「小物感」が漂う上、もっと他にやることあるだろう、という感じである。
森友では「公文書改竄」が明らかになった。
またその改ざんを命じられた(職務命令に名を借りた強要だろう)近畿財務局職員は自死した。
こういったことに何故メスを入れないのか。
また「桜を見る会」疑惑は公選法違反の疑いがある。
なのに何故そこにメスを入れないのか。
特捜部が現職の国会議員を逮捕するのは、平成22年1月に小沢一郎衆院議員の資金管理団体「陸山会」をめぐる政治資金規正法違反事件で逮捕された石川知裕衆院議員(当時)以来、約10年ぶりだという。
思えばその時も、民主党潰しの国策捜査と言われたが、今回も、特捜部がまたもや国策で動き、巨大な目くらましをしているように思えるのである。
一体特捜部は誰のために動いているのか!
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