言葉を変えて本質をはぐらかす!
2019年 10月 21日
今朝の朝日新聞によれば、
「厚生労働省が、パートや派遣で働く人を「非正規」と呼ばないよう省内に周知」し
ているという。
「非正規」という言葉に否定的なイメージがあることなどが理由という。
「非正規労働者」とは、正規労働者ではない労働者、つまり、派遣労働者、有期雇用
労働者、パート労働者などを一括りとした言葉であるが、これらの労働者はいずれも
一般に労働条件が悪く、雇用が不安定という共通項がある。
それゆえ、イメージの問題でなくて、非正規労働者は総じて正規労働者より労働条件
が悪い。
従って、否定的なイメージがあるというのは言葉の問題ではなくて、「実態」がそう
だからである。
さて、これについては、「モリかけ隠し」のために「働き方国会」と名付けた2018年
通常国会を思い出してほしい。
安倍晋三首相は大見えを切って、「非正規という言葉を一掃する」と宣言していたこ
とを思い出すであろう。
明らかに厚生労働者はこの安倍発言に忖度したものだろう。
しかし、安倍首相はこれまでも、「戦争法」を「安全保障法」、「共謀罪」を「テロ
等準備罪」と言葉を変えて、その本質をごまかしてきた過去がある。
「問題の本質をはぐらかす」手法をまたしても取ろうとしているということだろう。
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