『過労死は防げる : 弁護士・労働組合が今、伝えたいこと』
が「かもがわ出版」から発行された。
私は連合大阪法曹団の代表幹事をしているが、著者は、その連合大阪法曹団の若手精鋭弁護士たちと、連合大阪非正規労働センターの共同編集によるものである。
英語に訳しようがない(つまり日本にしかないため、そんな英語はない)「過労死」ほど悲しいものはない。
その悲しさとは、本人の苦しみ、残された遺族の辛さであり、さらにはそのような世界に恥ずべき出来事を引き起こす日本社会のひどさである。
本書は、徹頭徹尾、過労死を防ぐために作られた著作である。
本書内容は次の通り。
― あるご遺族のお話。
いくつもの裁判の判決から分かる異常な労働の実態。
労働関連法規などで示される過労死を防ぐための基礎知識。
本人や労働組合、同僚、家族が具体的にとるべき行動。
それでも病気になった場合の対処など。―
出来る限り分かりやすく書いている。
私が、連合大阪法曹団の代表だからというわけではなく
(いや、少しはそれもあるか)、
過労死を防ぐために、本書を、強くお勧めする。
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