6月4日は、王位戦挑戦者決定リーグ戦のプレイオフも行われた。
この日は、棋聖戦頂上対決と合わせて将棋ファンにはたまらない一日である。
このプレイオフは言わば準決勝であるが、勝ち抜いたのは、ベテラン羽生善治九段と木村一基九段。
私は永瀬拓矢叡王と菅井竜也七段がともに勝ち残ると思っていたが、全く予想が外れた。
二人とも若手実力者であるのに、それを倒すベテラン二人の強さは何なのか。
特に、羽生九段が凄い。
対戦成績は永瀬叡王の7勝3敗の上、永瀬叡王はこの5月に初タイトルを奪取したばかりの勢いづく若手強豪。
その永瀬叡王を打ち破り、合わせて、羽生九段の歴代最多勝利も実現した。
大山名人を抜いて単独首位である。
凄すぎるとしか言いようがない。
そのため報道は羽生新記録一色でそれはそれでやむを得ない。
当然でもある。
その羽生九段は、先日新記録達成を木村九段に阻まれた。
羽生九段が、二度続けて敗れるとは思えない。
すると豊島王位に挑むのは羽生九段の可能性が高く、そうなれば羽生100タイトル目をかけて大いに沸きあがるであろう。
それはそれで実現すれば楽しみである。
【追記】
渡辺二冠が関西将棋まつりで「我々の対局(棋聖戦)は裏番組ですね」と述べていたが、羽生九段の勝利で、その通りとなった。
【6日追記】
私の予想に反して、挑戦者は木村九段となった。う~ん、何とも言えない。
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