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by kazuo_okawa

祝!豊島新名人!

第77期将棋名人戦七番勝負の第4局が16、17日行われ、挑戦者の豊島将之二冠が佐藤天彦名人に勝ち、4連勝で初めて名人位を獲得した。

豊島二冠は10代の頃から将来を嘱望され、谷川浩司十七世名人以来おおむね関西棋士を応援している私としても、大いに注目してきた棋士であり、とりわけ2014年に大阪弁護士会の企画で豊島七段(当時)を直接インタビューさせて頂いてからは一気にファンになった。

そのときすでに将棋界を背負って立つ気概を感じたことは既にブログに述べた。

豊島新名人は、将棋自体が素晴らしく(<かつての序盤、中盤、終盤隙が無い>から、現在は、序盤は飛ばし、序中盤も隙あらば攻め込む。そうでありながらももともとの豊島流も忘れない、という大変魅力的な将棋である)、そうでいながら人柄は申し分ない。
控えめで、謙虚、それでいてさわやかな好青年である。

その豊島二冠も、若くしてタイトル挑戦の機会を得ながら、長年奪取できず苦しんできた。
それが、昨年、棋聖と王位のタイトルを立て続けに獲得、その勢いのまま、名人を含む三冠となり一気に将棋界の頂点に立った。
実に素晴らしい。
そして嬉しい。

新名人インタビューで、記者からの質問に、普段とかわらず淡々と受け答えし。「名人位は小さいころからのあこがれであり、思い描いていた名人とは、技術的にも、人間的にもまだまだ未熟のところがあり、これから成長して生きたい」と謙虚に述べたのが印象に残る。

八冠制覇を目指して是非とも頑張ってほしい。

【5月19日追記】
朝日、毎日と新名人誕生記事を読んでいるが、糸谷哲郎八段の言葉が印象に残る。
「すごく励みになるというか、闘志を呼び覚ましてくれる。3冠は取りすぎなので、もう一度群雄割拠の状態にしなければ」
若き頃からライバルとしてしのぎを削るこの二人。<豊島さんは、糸谷さんのエンジン>と山崎八段が称したこともある。糸谷八段がタイトル戦線に加わってくると大変面白い。
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by kazuo_okawa | 2019-05-18 00:13 | 将棋 | Trackback | Comments(0)