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by kazuo_okawa

すぐに言論の自由という人!

ニュースによれば、北方領土返還に関して「戦争をしないとどうしようもなくないか」などと発言した丸山穂高衆院議員は15日夕にツイッターで、自身に対する辞職勧告決議案が検討されていることについて反発し、「このままではこの国の言論の自由が危ぶまれる話でもある」と主張したという。

何なんですかね、この人。
この人の発言が、制止されたわけでも、禁止されたわけでもない。
どうぞ自由に発言してもらってよい。
むしろ本音が分かってよい。

但し、国会議員は「憲法尊重擁護義務」を負っているから、その発言がこの義務に反するのなら、国会議員辞めてね、というだけ話である。

その論点が全く分かっていない。

例えば、取締役は会社のために職務を誠実に履行する義務を負っている。
しかし新取締役が「私はこの会社はつぶれた方がいいと思う」と発言すれば、誠実義務に反するとして取締役を解任されるだろう。
このときに「私には言論の自由がある」と言って通りますか。

或いは、困ったときにお金を借りていながら、「困ったときの借金は返さなくてよい」などと言えば、「分かりました、ではあなたの財産を差し押さえしましょう」というだけの話である。
このときに「私には言論の自由がある」と言っても、何いってんの?この人、と言われるだけである。

要するに、これくらい丸山議員の御説は的外れだということである。

何でこんな阿保らしい発言がまかり通っているのかとつらつら考えてみると、この国のトップが(言論の自由の意義もわからずして)何かと言えば「私には言論の自由がある」と言ってきたからですね。

市民が長い闘争の上に獲得した人権の一つである「言論の自由」
その真の意義をこの人たちは全く分かっていない。

本当に何とかしないと、腐っている頭から、全身が腐っていく。
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by kazuo_okawa | 2019-05-17 00:19 | 司法・ニュースその他 | Trackback | Comments(0)