手品師のジレンマ!
2019年 02月 09日
それを報ずる記事の中で、道徳教科書の内容を知る。
ところがその日、帰宅すると、電話がかかってきた。
「明日、大劇場で手品をやってほしい。予定の芸人が病気になって、突然出られなくなった」と。手品師にビッグチャンスが訪れた。
でも劇場に行けば、子供とした約束が果せなくなってしまう。そういうジレンマを抱えた手品師は、劇場に行くのを断って少年の元に行き、たった一人のために手品をした。>
これが、「約束を破らなかった手品師は、誠実ですばらしい」という話として紹介されているらしい。
その批判は正しい。
<大劇場にたつ><子供にマジックを見せる>
腕のいいマジシャンなら、普通は、この両方を実現しようと考えるだろう。
<一見不可能な事を実現する>そのトリックを考えるのがマジシャンだからである。
つまり、大劇場にたちながら、子供にマジックを見せることはマジシャンには極めて容易なことである。
…例えば、子供には、「使い」をよこすなどして、「封筒」を渡す。
その「封筒」の中に、子供への指示と、そしてメンタルマジック!
しかし、マニアも含めてマジシャンならば、むしろこの「ジレンマ」を楽しみ、すべてが実現するという格好の妙案を考えつくだろう。
犠牲は良くない!
すべてが幸せになる方法を考える。