人気ブログランキング | 話題のタグを見る

私の趣味やニュースの感想など好きなことを発信するブログです


by kazuo_okawa

藤井七段ベスト4!

藤井聡太七段が佐藤天彦名人、羽生善治竜王(当時)を破り、棋戦初優勝を果たした昨年の朝日オープンは衝撃的であったが、今年も凄い!

第12回朝日杯将棋オープン戦本戦のうち1回戦2局と2回戦1局が20日、名古屋で行われ、藤井七段が1回戦で稲葉陽八段、2回戦で糸谷哲郎八段という、2人のA級棋士を相次いで破り、4強入りを決めた。

その勝ちっぷりがまた驚愕である。

対稲葉戦は角換わり相腰掛銀。
後手番藤井七段が、9筋からの端攻めで、香の頭に歩を3連打し、96に引っ張り出し、そこで74角と狙い撃ち。
ここまで研究手であり、そのまま完勝。

対糸谷戦は角換わり相早繰り銀。
後手番藤井七段が、歩を86と突き出し、糸谷八段に88と謝らせたその状態で、99香を叩いて98につり出し、そのまま露骨に87に角を打ち込み、以下圧勝。

要するに、藤井七段の角換わりは、序中盤の圧倒的研究量と終盤の驚異の読みの裏打ちがあり、(振り飛車党は別として)居飛車党で、藤井七段を倒す棋士が想像つかない。

おそらく、藤井七段と変わらぬ研究量とスキのない読みに裏付けられた豊島将之二冠か、玉を固め細い攻めをつなげるもともとの手法にバランス重視のAI将棋を取り入れ復活し現在絶好調の渡辺棋王くらいしか思い浮かばない。

今、是非見てみたいのは、相居飛車戦なら、この二人の対藤井聡太戦だろう。

朝日オープン準決勝、決勝が楽しみである。

【2019年2月27日追記】
そして大方の予想通り藤井七段は優勝した。
決勝戦は現在絶好調の渡辺明棋王であり、しかも完勝するのであるから一体どれほど強いのか!
.

by kazuo_okawa | 2019-01-21 22:34 | 将棋 | Trackback | Comments(0)