新年号から週刊誌「サンデー毎日」に、高村薫のサンデー時評が連載されることになった。
高村薫氏は、数々のベストセラーを生み出したミステリ作家であったが、その広範囲な活動は、いまや「ミステリ」という括りではカバーしきれない人気作家である。
私も好きな作家の一人でもある。
その高村氏が「サンデー時評」の連載を担当することになった。
これまでも高村氏の発言にはかねてから共感を覚えていたが、その連載である故、大変楽しみである。
その記念すべき新年号第1回のタイトルが「政治の嘘 見逃すまい」である。
高村氏は冒頭、沖縄県名護市の辺野古沖に建設される在日米軍施設の埋め立て工事に土砂の投入を強行し辺野古の基地建設を既成事実化させた、その翌日、安倍首相はプライベートで趣味のゴルフを楽しんだことから入る。
高村氏が「いまという時代のありように全身が嫌悪を訴える」とのべ、モリ・カケ、原発、働き方改革法と続けている。
詳細は是非サンデー毎日を購入してお読みいただきたい。
高村氏は連載開始にあたって、政治の嘘とでたらめを見逃さない意志さえ持てばきっと次の言葉が見つかる、と結ぶのである。
敵は嘘をつく、戦争は嘘から始まる。
これは先般話題を読んだ宝島社の2面宣伝広告である。
政治家が公然と嘘をつき、「その嘘を見抜け」と言わなければならないところに、我が国の(独裁国ではないはずなのに)あまりにも悲しい現実がある。
高村氏の連載を強くお勧めするとともに、政治の嘘に騙されまい、と改めて思うのである。
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