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by kazuo_okawa

「政治的中立性」という非中立性

11月19日に送られてきた「弁護士ドットコムニュース」を見ていると同じようなニュースが出ていた。

約10本のニュースの中の二つであり、大変印象に残る。

一つは京都弁護士会の「憲法と人権を考える集い」で、京都府が例年続けていた共催を降りたという。
集いは1971年から始まり、今年で48回目。府は例年共催や後援をしてきた。しかし今回は、憲法学者の木村草太首都大学東京教授が「憲法の未来」と題する講演に自民党の改憲案への意見を述べることから共催が見送られたという。
理由は「テーマは否定しないが、中立性の確保が難しい」と判断したという。
京都市も後援を見送り、府の判断を受け後援を取り消す自治体が相次ぎ、後援自治体は3市町のみとなったという。

もう一つの記事は、仙台市主催のイベントで同市内の劇団が上演した演劇に「戦争法案反対」「憲法9条を守ろう」と繰り返し叫ぶ場面があったことから、仙台市が「次回はやめてください。市主催の行事なので政治的問題は中立にお願いします」と要請があったという。記事自体は、そのような仙台市の対応に、仙台弁護士会は「表現活動を萎縮させる不当な干渉だ」として人権侵害と認定したというものである。

いずれの記事も、行政が「政治的中立」の名のもとに、「憲法を守ろう」という趣旨の集会に否定的であるということだ。

おかしな話である。

我が国は憲法によって立つ立憲主義国家のはずである。
公務員は憲法尊重擁護義務を負っている。
憲法的価値観は改正されない限り守られなければならないし、むしろ、それを守れ、というのは当然のことである。

当然のことを言うのが、何故許されないのだろうか。

禁止するマジックワードが「政治的中立性」であるが、当然のことを言うのが「政治的中立」でないとしたら、我が国の「中立軸」が相当に偏っていることを露わにしているものと言えるだろう。
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by kazuo_okawa | 2018-11-20 21:10 | 司法・ニュースその他 | Trackback | Comments(0)