ニュースによれば、12日午後、大阪府富田林市常盤町の府警富田林署の留置場に勾留されていた被疑者の男性が逃走したが、弁護士との接見後、面会室のアクリル板を壊して逃げたらしい。
これを報ずるワイドショーなどで理解不足なのもある。
今朝もとある番組でコメンテーターが「映画で面会時に警察官が立ち会っているシーンがありますが、このとき警察官は立ち会っていなかったんですかね」などと言ってたが、これは、一般人の面会と弁護人の接見(弁護人は立ち合いなくして接見できる)を混同している初歩的な誤りである。
しかし何よりも、一番不快なのは、接見終了して職員に声をかけなかった弁護士に問題はないのかという疑いである。
ニュースによる限り、
弁護人には何の落ち度もない。
接見が終わったときに「終わりました」と警察職員に「声かけ」するのは、弁護士の義務ではなく、善意で行っているに過ぎない。
アクリル板が破壊されるという不可解な出来事も含め、責任は、全て富田林署にあることは明らかであり、ニュースはそのことことをきちんと報ずるべきだろう。
【14日追記】
今朝のワイドショーは、きちんと報道していた。弁護人は立ち会いなくして接見できること、終わったあと声掛けしなくてもよいこと、富田林署がずさんであること、去年から今年で10数人府警の逮捕、処分が相次いでいる大阪府警がたるんでいることを正しく指摘していた。
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