「同じこと聞かれれば同じことを答える」
2018年 07月 31日
7月26日付け朝日新聞は「国会182日 すれ違った『言葉』」と題する記事で、先の国会における主な「言葉」を挙げている。
そのリード文は「安倍晋三首相は、通常国会で森友・加計(かけ)学園問題の釈明に追われた。質問には正面から答えずに論点をずらし、同じような説明を長々と続けてかわす。首相の論法に野党側はいらだち、論戦は不完全燃焼に終わった。」というものである。
そして同記事の大きく目立つ見出しは、「同じこと聞かれれば同じことを答える」。
これは、5月30日の党首討論で立憲民主党枝野代表が森友問題を追及した際に、安倍首相の述べた言葉であり、安倍首相は従来通りの説明の上「同じこと聞かれれば同じことを答える」と答えたのである。
これほど見事な、言い逃れ、開き直りはないだろう。
この時期は昨年の「従来通り」の説明をしていた時期とは違う。
森友問題に限っても、この時期は、ウソの答弁に文書隠蔽と改ざんが明らかになっているのである。
にもかかわらず言い逃れ、開き直り、そして論点のすり替えなど、およそまともな答弁をしていない。
安倍首相には、民主主義も、最高機関国会へのリスペクトもない。
「私や妻が関係していたら私は総理大臣も国会議員もやめる」と大見え切りながら、今や少なくとも妻の関係が明らかになると、先の発言は「贈収賄をしていない」という意味に平然とすり替える。
この一事だけをとっても、ウソの答弁に、言い逃れ、そして論点のすり替えである。
安倍首相は、これを開き直って「同じこと聞かれれば同じことを答える」といったのだが、ならば我々国民、メディアも
「同じように開き直るのなら、同じように追及する」しかない。
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