15日東京への往路、車中で、「将棋コンピュータ・ソフトを上回る藤井聡太」とネット上話題になった竜王戦五組決勝をタイムシフトで見る。
先手石田直裕五段、後手藤井聡太七段の対局であるが、確かに65手目からが実に面白い。
後手番藤井七段は6筋に、62金63銀。
飛車は81に配置され、よくある「81飛62金型」である。
65手目石田五段が64歩に同銀とつり上げ、開いた63の地点に歩!
取ると81飛と63金の間の72銀と割り打ちになるから、普通は72金とよるか、61金と引く。
いずれにせよ、金は逃げる。
ところが藤井七段は、人間的には読めない63同銀!
この瞬間、解説は驚き、視聴者も驚きのツイートが画面いっぱいに流れる。
この後、後手86飛車、87歩、 76飛車、77歩、これを藤井七段は「飛車ただ捨て」の同飛!
圧巻である。
この瞬間、「あああ…」、というツイートや「ソフト越え」の文字が流れる。
これを66手目、64同銀のときから読んでいるのであるから解説のプロもうなる驚異の読みである。
この後も、藤井七段の攻撃は、歩頭の桂馬や、66角捨てなど妙手も続くのであるから本当に見ていて面白く、また強すぎるのである。
確かにこれはタイムシフトで見る価値のある対局である。
いや「見る将」なら必見!
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