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by kazuo_okawa

映画「第9条」

5月12日、大阪弁護士会の憲法市民企画・映画「第9条」上映とシンポジウムが開かれた。

安倍首相が憲法改正の意思を明確に示し、2016年参議院選挙に合わせて、今の日本社会に議論を巻き起こすために作られた映画である。

ストーリーは、<20XX年、時の政府は日本国憲法第九条の改正の検討に入った。国民の意思を聞くため、諮問委員会を様々な職種の20代の若者12人のメンバーで作った。そこで議論が戦わされる>というものである。
タイトルそのままに日本国憲法第九条に真正面から挑んだ力作。
どのような成り立ちでこの条文が出来たのか?大東亜戦争、日本国憲法成立の歴史、朝鮮戦争、米ソ冷戦、沖縄の米軍基地問題、拉致、核など、多角的に九条の存在に切り込む。果たして、日本国憲法第九条は維持すべきか?破棄すべきか?とみるものをして考えさせる、という作品である。

ハリウッド不朽の名作『12人の怒れる男』を思わす如く、12人の若者が熱い議論を交わす。
議論だけでは、見るものをして退屈させると考えたか、映画らしい工夫もある。

内容自体も「9条」について幅広く論じられ、作り物ではあるがそんなに違和感を感じない。

にもかかわらず、この映画は商業映画館では上映してもらえず、自主上映会が要請されているのでえある。(5万円で貸し出し、あと2万円出すと監督が話に来てくれる。申込みは「9条」ホームページから)

過去の上映履歴を見ても、さすがにメジャーは(商業的に割が合わないと判断して避けることあるだろうから)無理としても、もう少し、ミニシアターで上映されててもよいのではないかと思うのである。
 
映画を見ながらつくづく思ったのは、何故に日本では<政治的なエンターテインメントは避けられるのか>ということである。

実は、この映画で、一番考えさせられたところである!

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by kazuo_okawa | 2018-05-13 10:10 | 司法・ニュースその他 | Trackback | Comments(0)