白井聡「国体論~菊と星条旗」
2018年 04月 30日
「天皇陛下の退位まで30日で1年。宮内庁は陛下の84歳という年齢を考え、この1年で徐々に公的な活動を皇太子さまや秋篠宮さまに引き継ぐことを提案したが、陛下は平成が終わる退位日まで活動を全うする意向であることがわかった。」
そして国体とは何かについて、副題から察せられる通り、戦前は「天皇」戦後は「アメリカ」というわけだ。
そして「権力」を支える側がそのシステムからの脱却もはからない。
それを「国体」というキーワードでもって分析するところに斬新さがある。
そしてその象徴天皇制における(いいか悪いかは別として)「象徴」を、天皇は、動きまわり「祈る」ことをもって体現したという。
それはアルカイスムであるが戦後レジームであり、それに対して天皇は「居るだけでよい」とする「戦後レジーム脱却派」とは異なる。