2017年獲得賞金・対局料ベスト10
2018年 02月 08日
1位は渡辺明棋王である。
昨年、誰が活躍したかを考えたとき、将棋ファンなら「これはないだろう」と思うのではないか。
渡辺棋王は、昨年、竜王位を失冠している。
そして、棋王、竜王以外のタイトルには何ら絡んでいない。
それどころか前半は勝率3割台であった。
にもかかわらず渡辺棋王がトップなのは、竜王戦に限っては、翌年に賞金が得られるからである。
つまり渡辺は、2016年に竜王だったからその賞金が2017年に反映されているのにすぎない。
毎年いっているのだが、その年の活躍ぶりが分かるのが、「獲得賞金・対局料ベスト10」の意味なのであるから、
実際に払われる年でなく、その権利が発生したときにすべきである。
そうすれば、渡辺は一位ではなく、一位は羽生竜王である。
羽生のみが唯一複数タイトルであるから、これは実感にもあう。
私は以前からそのように訴えている。
ときあたかも藤井聡太四段が、五段に昇格した。
史上最年少五段であるが、実はひふみん加藤一二三九段も同じく若くして五段になっていた。
しかし加藤九段は権利獲得時でなく、年度変わってから昇段となった。
それゆえ藤井五段が史上最年少である。
これは権利獲得時に昇段という規定に変えたからである。
これはこれで良い変更である。
それならば「獲得賞金・対局料ベスト10」についても同じようにすべきだろう。
.