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by kazuo_okawa

あらゆる「賞」は愚劣だが…

ニュースによれば、 安倍首相が13日に、将棋で史上初の「永世七冠」を達成した羽生善治と囲碁で2度目の七冠独占を果たした井山裕太について、国民栄誉賞の授与の検討を進めるように指示した、という。

将棋ファンとしては、釈然としない。

今回の、羽生の永世七冠達成は、今年の将棋ブームの頂点を締めくくるだけでなく、例えようのない余りにも偉大すぎる記録である。

井山氏は、井山氏で偉大であろうが、何で羽生の今回の偉業とわざわざ一緒にするのか不思議でならない。

あらゆる「賞」は愚劣である、と喝破したのは本多勝一である。
ましてや、政府が国民の人気取りとして利用されていきた「国民栄誉賞」である。

安倍政権は、将棋も囲碁も一緒にして、広く将棋界と将棋ファンのみならず、囲碁界と囲碁ファンの人気をも得るために考えたのであろう。

もともと、国民栄誉賞の基準ははっきりしない。
最大級に羽生を褒め称えた「特ダネ」の小倉キャスターは「羽生に比べれば過去のスポーツ界からの受賞者にははっきり言ってどうかと思う人もいる」と述べていたくらいである。
それゆえ、羽生の国民栄誉賞かと思っていたら、何と、井山氏も同時であった。

まあ、本多勝一の言うとおり、もともと「賞」なるものは愚劣であり、いい加減なのであるが…。

そんな中での、本日の、羽生永世七冠の日本記者クラブでの記者会見。
いきなり、この、国民栄誉賞の質問から入ったが、羽生は
「国民栄誉賞を検討して頂けるだけで大変名誉なこと。引き続き棋士として邁進して行きたい」
「(囲碁の井山氏と共に受賞を検討されていることについて)井山さんは非常に素晴らしい棋士です」と褒め称える。

その謙虚な姿勢にはただひたすら頭が下がる。

それだけでなくどんな質問にも、きちんと丁寧に答える。

本日の記者会見は必見であり、羽生の魅力をそのままに写している。
まあ、はっきり言って羽生の凄さは国民栄誉賞などという器でははかりしえない。

『2018年1月5日追記】
本日、正式に、囲碁の井山氏とダブル受賞が決まった。
羽生竜王は、質問前の冒頭の挨拶で「井山裕太十段とは、初めてタイトルをとられた二十歳の頃から交流があり、ずっと変わらず安定をして活躍をされており、現在進行形で囲碁の歴史を作られている棋士だと思っています。その方と同じ日にこういった賞をいただけたということは、私にとっても大きな誇りとなりました。」と述べている。
あとの質問でも、常に、囲碁界も意識して答えており、その大人ぶりには感動を覚える。



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by kazuo_okawa | 2017-12-13 22:59 | 将棋 | Trackback | Comments(0)