稲田大臣の悲しき弁解の背景!
2017年 07月 19日
稲田大臣は、陸自の日報を非公表とするとしたと言われる協議の会合に参加したことは認めつつ、非公表の了承はしていない、と否定した。
森友の代理人の話のように、同じような弁解をまるでデジャブ現象のように何度聞いたことか。
安倍首相の本音は、海外に「個別自衛権」を超えて、自衛隊を派遣したい、というものである。
そこでまず選ばれたのが南スーダンである。
とはいえ、その参加は、PKO参加5原則に則る形で派遣され、戦闘状態では参加原則にはずれる。
にもかかわらず(稲田大臣のぐだぐだ答弁からすれば)、戦闘状態と分かっていながら(或いはどこかの時点で分かりながら)派遣した(派遣を続けた)という可能性が大きい。
日報には「戦闘」という言葉が頻繁に出ているのであるから、その日報を見たかどうかは
それを裏付ける大きな証拠ではある。
しかし、日報を見たにせよ見ていないにせよ、問題の本質はそこにない。
戦闘状態を大臣が把握していないならそのこと自体が問題であるが、そもそも何故にPKO5原則にはずれる可能性の大きい南スーダン派遣を選択したかという安倍政権のその政策そのものの妥当性だろう。
巨額の税金を使ってまで、何故に派遣する必要があったのか。
そして隠蔽体質。
いまだにはっきりと答えない稲田大臣の姿勢は、安倍首相の姿勢そのものである。
これも問われなければならない。
南スーダン派遣の妥当性と隠蔽体質。
それこそが問われ続けなければならない。
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