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by kazuo_okawa

豊中国有地行政訴訟第1回口頭弁論報告

木村真豊中市議の代理人として提訴した情報公開行政訴訟。
いわゆる森友学園に激安で払い下げたその売買契約書の開示を求めたところ一部黒塗りだったのでその不開示の取消を求めた訴訟である。

2月8日に提訴したとたん近畿財務局はその価格などを明かした。
その為、本訴訟は消化試合と思われたが、何と、被告国(近畿財務局)が争ってきたため一転して大事件となった。
法廷は大法廷に変更され、傍聴席は抽選となった。
(抽選にはずれて法廷に入れなかった方すみません)

その第一回口頭弁論期日である。
訴状・訴状訂正申立書陳述、答弁書陳述、甲1~4号証提出である。
私が口頭で訴状の中身を説明する。
<原告が情報開示を求めたが一部不開示とされたこと、その理由は開示すると買い手の業務に支障を来し正当な利益が侵害されるなどあるが、これらは理由にならない、現にその後価格が開示されて買い手森友学園に支障は来したがこれが正当な利益と言えないだろう。違法であり取り消されるべきである>
そのように要点を説明した。

次いで、原告木村氏の口頭での意見陳述である。
木村氏は証言台の前で、陳述する。
「私が提訴してわずか2日後に、国会議員の求めに応じてあっさりと不開示部分を開示したことは、決定にまともな理由などなかったのだということを、国自身が認めたにも等しいものと受け止めています。正規の手続きを踏んで開示請求した私に対して不開示としておきながら、国会議員に対してはあっさりと開示する、しかもその後今に至るまで、開示請求者であり、今回の裁判の原告である私に対しては直接には開示しないという国の対応は、単純に、私自身の印象、気持ちとして、甚だ不愉快であり、実に無礼な態度であると感じています。」
実に素晴らしい口頭陳述である。

この後の裁判官の言葉が興味深い。
被告に対して聞く。
「不開示処分を撤回する予定はないのですか」
被告代理人「その予定はありません」
裁判長は更に被告に聞く。
「すると審理を進めざるをえません。開示しないことが対象法人の正当な利益と言えるかどうかとなりますが、このときの判断として、金額明示を前提にして良いのか、それとも金額は明示しない前提で判断するのか」
被告代理人「回答できるかどうかも含めて考えます」
裁判長「すでに金額など開示されていると言われていますが、今の時点で明らかに出来ないのは、契約書は複数あるのですか」(傍聴席笑い)
被告代理人「本日は答えられません。行政庁に事実確認はしますが、回答するかどうかは約束できません。」
裁判長「法人側が不開示の要望をしたという主張をするのですか。その主張をするならば、いつしたのかなど具体的にして下さい」

かくて、4月20日までに被告国側が書面を提出することになった。
一体全体どういうものが出てくるのか実に興味深い。
次回期日は4月27日午後4時、大阪地裁202号法廷である。
以上が本日の法廷の内容である。

被告国側は、不開示処分は撤回しない、ということだけは明確に断言しながら、他のことは、一切明確にせず、全て次回回しにした。
何なんですかね。
裁判長の指摘は実に本質をついた見事なものであった。
傍聴席の笑いをとったのも見事である(と、関東からきていた人は述べていた「さすが大阪ですね」。ハハ)。
次回に、被告がどういう主張をするのかこれほど興味深いものはない。

今回、多くの方が集まって頂いたことは、森友疑惑の幕引きを許さない、という市民、国民の怒りの声だろう。
次回も、引き続きご支援をお願いします。



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by kazuo_okawa | 2017-03-14 23:21 | 出来事いろいろ | Trackback | Comments(0)