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by kazuo_okawa
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東野圭吾「恋のゴンドラ」!

「疾風ロンド」の映画化に合わせ、「東野圭吾雪山祭り」とある。
この先、同じ「雪山モノ」の文庫も発売されるようだ。
まさに、来るべき雪山シーズン前ですね。

さてこの「恋のゴンドラ」
相変わらず東野圭吾らしく読みやすい。

【以下、少しネタバレしています】

いわゆる連作ものである。
第一話に「やや吊り上がった目が印象的な美人」が出てくる。
東野お気に入りの美女パターンで、久々の登場である。
東野物語の中の「この美女」は、ある意味で「主役」である。

さて、「ゴンドラ」では、第三話に「名字(姓)」で呼ばれる女性が出てくるが、これは、ミステリファンならピンと来るトリックである。
つまりそれまで「名前」で呼ばれていた人物と同一人物という「一人二役」トリックバリエーション。
しかし、東野圭吾の素晴らしいのは、なぜここで、(それまで女性登場人物は名前であったにも係わらず)その女性が「名字(姓)」で呼ばれるのか、という「トリックの必然性」である。
その必然性を、東野は<その女性に惚れた男性を、女性の扱いに苦手な人物>としていることだ。
それゆえ、名字(姓)で女性が呼ばれても不自然でない。
まあ、こういう細かいところが実は重要で、東野はきっちりしているんですね。

かくて物語は最後まですらすらっと読める。
東野作品としては、軽い方だが、面白い。
帯文句の「イッキ読み」はその通りだが、「怒濤の連続どんでん返し!」はややオーバーである。

とはいえ、テーマが雪山ゆえ「滑走」のように読ませるということだろう!




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by kazuo_okawa | 2016-11-05 00:20 | ミステリ | Trackback | Comments(0)