コンピュータソフトの強さ!
2016年 03月 13日
将棋の時のように、小刻みにコンピュータがその強さを徐々に見せてきた歴史とは違う。
囲碁はいきなりトップを倒したのだから、その衝撃度は大きい。
しかもその強さの秘密は「自分」対「自分」で対戦し、その結果を取り入れるという「学習能力」だというのであるから、その学習法にも驚く。
人間では、過去の流れを無視して、その場面、その場面で考えるという点的な思考法は出来ない。
むしろ、流れを重視する、思考を省略する、そこにこそ「人間らしさ」がある。
ときあたかも、将棋でも、最強ソフト・ポナンザにアマチュアが挑戦!勝てば300万円という企画が行われている。
3月12日の結果は、ポナンザ無敗の40連勝!
タイムシフトで見てみると、ポナンザは角道明けたままの、袖飛車棒銀で、勝利している。
或いは逆に角道を明けない闘い。
いずれもプロの対局では余り見ない形である。
そのプロの対局。
ソフトが強いのであるから、強いものに学ぶのは当然、と公言して議論を巻き起こしている千田翔太五段が、NHK杯でついに決勝まで進出した。
そしてその決勝の相手は、昨日、ポナンザに挑戦企画の解説役村山慈明七段である。
村山七段は過去電王戦でポナンザと対局し、その強さを熟知している。
(電王戦では敗戦)
決勝にタイトルホルダーやA級棋士が関係しない。
ある意味で、意外な若手棋士同士の対決である。
しかしソフトの影響を受けた者同士というのが、何やら今のこの時代を象徴していることだけは間違いないだろう。
観戦者に感動を与える対局を見せてほしい。
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