74期A級順位戦!
2016年 01月 20日
しかもその佐藤天彦は土を付けられて、ペースダウンするどころか、18日には、郷田王将を破り、依然として1差のまま単独首位と好調を保っている。
さすがに最強の若手と評価されるだけのことがある。
また2敗同士の激突となった佐藤康光九段対屋敷九段の一戦をアクセスすると、いやあ、さすが佐藤康光である。
面白い将棋を指して、そして、勝利している。
佐藤康光は、出だし2連敗したがその後連勝して、この屋敷にも勝ち5勝2敗である。
調子が上向きになってきたのが楽しみである。
(佐藤康光も羽生世代であり、それはそれで怖ろしいのであるが…)
2敗を維持しているのは、他に、渡辺と行方。
渡辺は2冠王。
行方は昨年の名人戦挑戦者である。
連続挑戦を狙っているだろう。
しかも行方は、1敗の佐藤天彦と直接対決を残している。
行方は苦労して、40代にしてようやく名人挑戦者になった。
その行方としては、若干20代の佐藤天彦に、そう易々と挑戦者にさせるわけにはいかないだろう。
それは行方のプライドが決して許すまい。
この天彦対行方戦が最終局にぶつかるのである。
天彦が2位に2差を付けて5連勝したとき、今年は、天彦で決まりかと思ったが、まるで絵に描いたように面白くなった。
最終局、行方対天彦がどうなるのか。
そして本来、一度は名人にならなければならない(はずの)渡辺竜王が1差で付けている。
その渡辺竜王はどうからむのか。
8回戦(ラス前)、9回戦(将棋界の一番長い日)はいずれも一斉対局である。
いやあ、本当に面白くなってきた。
【1月21日追記】
本日のA級順位戦。渡辺が強豪深浦を破り2敗を堅持した。
順位戦がますます興味深い。
一方、受けて立つ名人羽生も、本日、賞金1000万円の朝日オープンに郷田王将を破りベスト4に進出した。
新年の日経記事で「昨年、時間の短い棋戦に勝てなかったのが反省点」と述べていたが、早くも(時間の短い)朝日オープンで克服しようとしてる。
羽生対渡辺の頂上対決が見たい。