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by kazuo_okawa

「限定正社員」とは!?

「週刊東洋経済」の10月17日号を読んでいると、
「パートより待遇はいいが…『週休3日制』『転勤無し』限定正社員の内実」という大きな見出しのもとに、「限定正社員」の記事が出ていた。

「限定正社員」という言葉に、何か?と思われたことだろう。

平たく言えば、正社員と非正規社員の「中間のような」労働者を指す。

もともとは日本のいわゆる伝統的な雇用形態における労働者を「メンバーシップ型」と名付け(つまり色々な仕事=ジョブを経験し、労働契約はジョブに対応していないと分析する)、新しく「ジョブ型」の正社員を創設しようと考え出された。
これだけ聞けば成る程と思われるかもしれないが、安倍政権の目指すのは、ジョブが終われば、雇用が終わるという形態である。
労働者にとっては雇用は不安定であり、とうてい許されるものではない。

そのジョブ型正社員の、名称を変えたのが、限定正社員である。
無論、限定正社員といえども、現行法制下では、労働契約法の適用を受けるから、仕事が無くなったからといって当然に解雇は出来ない。

それを無条件に解雇しようとするのが、ジョブ型正社員制度である。

記事は、「今後、不況の波に襲われることがあれば、非正規と同様に雇用の『調整弁』になりうる存在となりそうだ」と結んでいる。
ここには、限定正社員が解雇権濫用法理の適用を受けるとの指摘はない。
あたかも、ジョブ型正社員制度が実現したかのようである。
しかしこれはこれまで述べてきたように間違いである。

思えば、我が国の労働法制の規制緩和は、まず「違法状態」が先行して、そして、法律がその「違法状態」を追認するように改悪されてきた。

このような追認は決して許されてはならない。

限定正社員の記事には注意して読まねばならないのである。
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by kazuo_okawa | 2015-10-14 22:33 | 労働 | Trackback | Comments(0)