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by kazuo_okawa

「法律に書いてあるから安全です」

7月4日、安保法制を論ずる「NHKスペシャル」を見ていると与党の対応にはもの悲しくなる。
NHKの世論調査で、いわゆる安保法案を今国会で成立させることに賛成なのはわずか18%にすぎない。
日本が民主主義なら今国会で安保法案を成立させるのは、暴挙以外の何物でもない。

そして違憲論議。
与党議員の論にはとうてい納得し得ない。
与党が論拠とする砂川事件判決は、集団的自衛権を容認するものではないし、日本を取り巻く安保情勢の変化は、だからといって「立憲主義」を歪めて良いことにはならない。
何よりも憲法審査会における与党推薦の憲法学者をはじめとして圧倒的多数の憲法学者が安保法案を違憲と断じているように、憲法に照らせばとうていあり得ない法案が上程されているのである。
こういうことを許せば憲法の意味は全くない。

そして自衛隊員のリスク談義。
誰が考えても自衛隊員の活動領域が増える以上、リスクが増えるのは当たり前の話である。

しかし与党はリスクは増えないという。
そしてその理由は、法律に「安全確保義務」が書いてあるからリスクは増えないという。
これこそ、黒を白といいくるめる類である。

法律に書いてあればその通りになると言うのであろうか。
いやそもそも、憲法に書いてあることを平然と破っている人たちの言うことを一体誰が信用出来ようか。
by kazuo_okawa | 2015-07-05 19:35 | 司法・ニュースその他 | Trackback | Comments(0)