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by kazuo_okawa

維新議員のもの悲しい質問

大阪弁護士会取調べの可視化実現大阪本部のメーリングで、
大阪府議会でとんでもない質問がされているとの情報が流れてきた。

それは3月9日の大阪府議会警察常任委員会での質疑であり、
質問にたったのは尾田一郎府議会議員(維新)。

実際は要望であり、取調の全面可視化への牽制である。
即ち、西堺署の不適切な取調に対する国家賠償請求事件の中で、被疑者が取調べのやりとりをICレコーダーで隠し取りをしているというのが気になると言う。

何が気になるかと言えば、今後、取調を受ける側がICレコーダーを持ち込むことが多発することを心配している、という。
政治報道ではよくあるが同じ事実をならべても編集の仕方で印象がかわる。
中でも弁護士は依頼者の不利益となる情報をだすはずがない、ともいう。

そして、ICレコーダーをそのまま出すのならともかく、一方的に編集されて証拠になれば、「陪審制度」があるなかで今後問題となりうる、という。
これでは現場の警察官が気の毒とまで言っているのである。

何ですかね、もう全くの「茶番」である。

「中でも弁護士は」と弁護士批判と取れる下りもあるが、そもそも維新のトップは「弁護士」でしょう。
しかも、一体全体、弁護士会が、一部録画を求めましたか。
一部編集を容認しましたか。
弁護士会がこの間、一貫して求めてきたのは、全面可視化でしょう。
編集を容認する「一部可視化」に反対してきたのも弁護士会である。

トップが「弁護士」なのに一体全体どういう理解をしているのか。
いやあ、もうトップは実質的には「弁護士」ではなかったか。

問題は、西堺署で「違法捜査」が行われたと言うことである。
ICレコーダーなくばその「違法捜査」は立証し得なかったであろう。

人権擁護の観点にたてば、全面可視化が法制化されない以上、ICレコーダーの必要性をうたっても、それを規制することはとうていありえないであろう。

そもそも議会の議員は、行政のチェックをするところにその役割がある。
人権擁護も、行政のチェックも忘れているようでは議員の役目を果たしているとは到底言えない。
それどころか、行政に迎合しているようでは、余りにも、もの悲しい。
by kazuo_okawa | 2015-03-10 01:29 | 司法・ニュースその他 | Trackback | Comments(0)