棋王戦第一局、渡辺棋王先勝!
2015年 02月 11日
将棋界の七大タイトルのうち、二冠保持者対四冠保持者であり、何と言っても現代将棋界のゴールデンカードである。
棋王戦は、土日祝など観戦しやすい対局日に設定されることが多く、観戦将棋ファンとしてはこれも嬉しい。
さて注目の第一局は大方の戦型予想に反して「横歩取り」である。
最近、「角換わり」が多かったが、オールラウンドプレイヤーである羽生名人としては、ここらで「横歩取り」もしてみようというところだろう。
無論、渡辺棋王は受けて立つ。
「横歩取り」は観戦ファンとして見ている分には大変面白い。
本局は昼食休憩後、羽生名人がいきなり一筋から仕掛けたのが驚く。
しかしその後は互いに相手の攻め筋をつぶし合い、手を殺し合うという、まるで達人同士のにらみ合いが続く。
(というか、二人はまさしく「達人」なのであるが)
この中盤の難所がプロの解説を聞いても優劣不明である。
しかし渡辺棋王が、羽生名人の飛車を追いかけていき優勢を広げた。
渡辺先勝である。
いやあ、実に堪能しました。
将棋界は、羽生(世代)を倒す若い棋士が出てこなくては面白くない。
渡辺はその筆頭である。
棋王戦が俄然面白くなってきました。