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by kazuo_okawa

ルービックキューブ

谷英樹師のマジックで思い起こしたのであるが
ルービックキューブといえば、私が司法試験に合格した1980年に大ヒットしたこともあって大変懐かしい。

丁度「論文試験」を終えた同年8月頃である。
この時期は司法試験の最大の山場である論文試験を終えて一息つきながらも、試験としては(論文試験を合格すれば次は面接しての口頭試験であるので)終わりでは無く、気を休めない時期である。
丁度、「気分休め」と「頭の体操」の意味合いもあって、このルービックキューブを始めると
瞬く間に「はまった」。
日によって違うが、一日何時間か、毎日のように取り組んだ。
まるで、実験に夢中になる、科学者のような気分である。

とはいえ、かなり難しい。
あれこれ試している内に、立方体の頂点(角)の部分(8個ある)だけを(他の部分は変えずに)、移動させることが出来ると「気付いた」。
無論、考えながら動かしているのであるが、実際は、あれこれ試している内に「発見」した全くの、偶然であり、エレガントな解法でも何でも無い。
しかし、これは大きな手がかりである。

つまり、各平面(3×3の9つある部分)のクロスした5つが揃っていれば、あとは頂点(角)の部分だけなので、完成させることが出来る。
では、このクロスをどう作るか。
…とまあ、逆算していって、ようやく、「解法」を完成させた。

約一ヶ月かかった。
このときの私の「解法ノート」は、今でも残しており、貴重な思い出である。

さて、一方、このルービックキューブの大流行のために、「解き方」も公開されるようになった。
私は後に、この「解法」も手に入れた。
そして、その正規の解法は、私の独自の解法とは違うスマートなものであり心から驚いたものである。

私の独自の解法よりも、手順が、近道で合理的なのである。
つまり私は、自分で見つけた、頂点(角)を移動できる、ということに囚われ過ぎてしまい、「面倒くさい回り道」をしているのである。

人は、自分が「発見」した「考え」に囚われる、ということを身をもって経験した。

とはいえ、「独自の解法」というのはそれはそれで気持ちのよいものである。
ナンバーワンでは無いが、オンリーワンではある。
非常に懐かしい。
by kazuo_okawa | 2015-01-11 13:10 | パズル・統計・数学 | Trackback | Comments(0)