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by kazuo_okawa

京大学生寮に対する異常な捜索

ニュースに寄れば、東京・銀座でデモ行進の警備をしていた機動隊員に暴行を加えたとして「公務執行妨害」容疑で京大の男子学生ら3人が現行犯逮捕された事件で、警視庁公安部は11月13日、京大学生寮「熊野寮」を家宅捜索した、という。

はたしてこの「捜索」は極めて異常である。
警視庁は京都府警とともに、警視庁の機動隊員90人を含む120人を動員して捜索したという。
120名というのは最近では聞いたことがないとんでもない数字である。

そもそも、捜索には裁判官の発する令状が必要であるが、その令状が実際には「言うなりの発布」であるという問題点を、かつて、現職の寺西和史裁判官が指摘したことがある。
今回の事件は、その運用が今も変わっていないということを推察させる。

しかも捜索の対象範囲である。
捜索はあくまで、被疑事件の捜査の為であるから、広範囲に何でもかんでも捜索押収出来るわけではない。
そうでないと、裁判官がチェックするという令状主義の意味がない。
にもかかわらずここにも濫用があると思われる。

そして120名のデモンストレーション。
映像を見ても、全く異常としか言いようがない。
しかも前述の2重の濫用(或いは違法の疑い)のもとに行っているのである。
到底許されない出来事と言わざるをえないであろう。

しかしながら、このニュース映像を見た人は、前述の2重の濫用など思い浮かばず、むしろ、120人もの警察が行かねばならないくらいの大変な「過激派」が、京大学生寮にいるんだ、と思ってしまうであろう。

この「情報操作」が怖い。

或いは、それなりに問題点を理解しているはずの方にしても、「過激派」か、と見過ごすことも怖い。

自分に関係が無い、と思っていても、「人権侵害」を見過ごしていれば、それはやがて自分に跳ね返ってくることは歴史の教えるところである。

そもそもこの事件の前、京大では、11月4日には大学側に無断で構内に立ち入っていた京都府警の私服警察官が複数の学生に発見されるという事件が生じていた。
つまり公安警察が京大を探っていたわけである。
これは「大学の自治」「学問の自由」の大変な侵害である。

真理を追究する大学は、時には、権力にとって、好ましくない研究や発言も行う。
だからこそ、「大学の自治」「学問の自由」は、権力の介入を許さないいわば「人権」として守られているのである。

4日のような公然たる人権侵害にはもっと広く報じられ、批判されるべきであろう。

そして大学に120人もの警察の捜索が行われるなどという異常なことを決して許してはならない。
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by kazuo_okawa | 2014-11-16 18:39 | 司法・ニュースその他 | Trackback | Comments(0)