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by kazuo_okawa

「マスカレード・ホテル」と「ザ有頂天ホテル」

新聞の広告によれば、推理作家東野圭吾の「マスカレード・ホテル」シリーズの第2弾「マスカレード・イブ」(集英社)が、8月21日の発売から約1カ月半で、発行部数100万部を突破したという。

さすが東野圭吾である、
第一作「マスカレード・ホテル」が傑作の上、その第2弾をいきなり文庫で売りだしたゆえ、ベストセラーはある程度予測されるとしても、100万部とは驚異的である。

ホテル・スタッフは、どんなときでも、ホテル客を幸せにし、客の願いをかなえるという、「マスカレード・ホテル」の主人公山岸尚美のプロ意識には心地よい共感を覚える。
おそらくこれがヒットの要因の一つでもあろう。

このマスカレード・ホテル・シリーズを読んで、思い出したのが、8年前に大ヒットした三谷幸喜監督の「ザ有頂天ホテル」である。
その映画の冒頭のエピソードは、大晦日を高級ホテルのレストランで食事するカップルから始まる。

幸せそうなカップルの男性は、取り皿を間違えて、テーブル上の灰皿を彼女に差し出す。
高級ホテルゆえ、灰皿も高級であり、取り皿と間違えてしまうほどなのである。
幸い、女性も気付かない。

たまたまその場面を目にしたホテル従業員が、困って、主人公の副支配人に相談する。
このときの副支配人の対応がいいのである。

男性客に恥をかかせてはいけない。
直ちに、そのカップル客以外の、全てのテーブルの灰皿を全く違うものに取り替えよ、と指示するのである。

これがいい。
ホテルスタッフは、全てに客を優先する。
客に決して恥をかかせない。

そしてその手法が、他の全ての灰皿を取り替えるという、実にトリッキーな解決策なのである。
このミステリ的手法がいい。

マスカレード・ホテルを読み、サ有頂天ホテルを思い出した次第である。
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by kazuo_okawa | 2014-10-13 10:41 | ミステリ | Trackback | Comments(0)