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by kazuo_okawa
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マレフィセント~本格ミステリとしての読み方

「意外な結末」や「驚くべき真相」とあれば
本格ミステリファンとしては、それだけで惹かれてしまう。

一週遅れで大ヒット作映画「マレフィセント」を見た。

デズニィーの「眠れる森の美女」を、魔女の視点からみると大宣伝されている作品である。

原典は、王国のオーロラ妃の誕生会に呼ばれなかった魔女マレフィセントが、オーロラ妃に呪いをかけ、その呪いを解くには「真実の愛のキス」しかない。
それをフィリップ王子がキスをして呪いが解けて、目出度しめでたし。
まあ色々ありますが大雑把に言えばこういうストーリーですね。

【以下、ネタバレしていますのでご注意】

本作は、それを別の視点で見るという作品であり
ミステリで言えば、シャーロック・ホームズものをはじめとする
いわゆる「パスティーシュ」ものですね。
これは原典をふまえつつ、更なる面白さを提供しなければならないという制約のある
本格ミステリの一分野ですね。

結論から言えば本作は、良くできている。
魔女を主役にしなければならないのに、原典の魔女の「怖さ」をいかさねばならず
そこのバランスなど原典を生かすことが良くできている。

本作の意外な結末は
オーロラ妃を眠りから覚めさせる「真実の愛のキス」をするのが
フィリップ王子でなく、マレフィセントであるというところにあり
この結末がネット上、広がっている。
(フィリップ王子の存在感のなさから結末が読めた、とかね…)

まあ、それはそれで、本作の意外性(真実)であることは間違いないが
本格ミステリの「意外性」は出来る限り
後ろに、後ろに、持っていくというのが作者の「定番」である。
ならば本作はどうか。

本作のフィニッシィング・ストロークは
実は、最後にやってくる。

それは<私が「スリーピング・ビューティ」だ>というところである。

本格ミステリファンとしては、この場面が一番ぞくっとした場面である。
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by kazuo_okawa | 2014-07-16 00:15 | ミステリ | Trackback | Comments(0)