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by kazuo_okawa

弁護士の解けない問題(その1)

ネット上「エンジニアなら、三分以内に解ける;建築家なら、三時間;医者なら、六時間;会計士なら、三ヶ月; 弁護士なら、解けないかもしれない」という問題が話題になっていた。

問題自身は次の通りである。
5×5の升目に数字が入っている。

2,3,4,15,12
3,4,5,28,20
4,5,6,45、30
5,6,7,66,42
6,7,8, ?,56

まあ、パズルとしてはシンプルなものだが
「弁護士なら解けないかも知れない」というのが興味を引く。

実は、私は、このフレーズ自体にトリックがあるのではないかと
思ったのである。

【以下、ネタバレしています】

パズル自体は、4列目の「15」以下、縦に13,17,21,と増えていっているので
次は25増えるだろうから、「?」は「91」と解ける。

すると、1,2,3列と5列の役割が今ひとつ分からない。

とはいえ、1~4行の、各横の列は全て
A、A+1,A+2、(2A+1)(A+1)、(A+2)(A+1)
という並びになっている。
この法則からも、5行目の並びは分かる。

あとは幾らでも解き方はある。

すると「弁護士に解けない」の意味は何か。

作者の「作意」は分からない。

しかしネット上、私が感心した回答は次の通りである。

「この問題は『数字が規則通り並んでいる』という条件を入れなければ、答えはいかようにもなる」

確かにその通りである。

思えば、法律家は、言葉の定義や、問題の条件にうるさくいうのが役割であった。
それを皮肉ったとすれば、見事な問題である。


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by kazuo_okawa | 2014-06-10 01:19 | パズル・統計・数学 | Trackback | Comments(0)