名人戦!羽生善治三冠勝つ
2014年 04月 23日
予想に違わず素晴らしい将棋である。
見ていて実に面白い。
現代将棋は、序盤を大事にし、不急の一手は後回しにする、というのがあるが
今期名人戦の第2局は、名人は居玉のまま、挑戦者は居玉から一手動いた位置という
私のような素人にはとうてい指せない(王を囲わないと攻めるのに不安が生ずる)が、見ている分には非常に面白い、というまさしく魅せるプロ同士の一局である。
無論、玉を囲わないまま闘うといっても、
互いに一直線に攻め合っているのではなく、変化も大変難しい。
大山・升田戦第9戦目が「升田式石田流」シリーズとして将棋史に名を残したように
今期名人戦も、現代の相懸かり戦として名を残すのかもしれない。
そう思うとその点でも興味深い。
「運命は勇者に微笑む」
羽生三冠の揮毫であるが、受けて立つ森内名人も凄かった。
お互いの「勇気」の闘いだと思うと更に凄い。
私には改めて「勇気」の意義を印象つけられた。
大山・升田戦を凌駕する、歴史に残る「相懸かり」シリーズになるだろうか。