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by kazuo_okawa
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西成監視カメラの増設に反対する

ニュースによれば、4月4日
あいりん地区環境改善へ向けて
大阪府、大阪市、大阪府警がスクラムを汲んで
ごみの不法投棄や薬物取引などの環境を改善するための5カ年計画を発表した。

覚せい剤などの薬物対策などの環境改善を目指すという
その目的自体は間違いでないだろう。
しかしその取り組みの一環として
監視カメラの増設にも取り組むというのは納得しがたい。
すなわち、現在の13台の監視カメラを
一挙に45台に増やすという。

ときあたかも、今年は西成監視カメラ撤去訴訟事件の
大阪地裁判決(1994年4月27日)から丁度20年である。
当時、あいりん地区を監視していた15台の監視カメラの撤去を求めた裁判で
大阪地裁はその内1台の撤去を認めた。
(この論旨は大阪高裁、最高裁も支持の上、一台撤去された)
公道上の人物にもプライバシー権を認めたことなど
実に画期的な判決である。

大阪地裁判決は、監視カメラで勝手に撮影することは
写される者のプライバシー権の侵害であることを認めた上
それが許されるのは、カメラの設置・使用にあたって、
①目的が正当であること、
②客観的かつ具体的な必要性があること、
③設置状況が妥当であること、
④設置及び使用による効果があること、
⑤使用方法が相当であることにより、その許容性が判断されるとの見解を示した。
いわゆる大阪地裁5要件説である。
この5要件を満たして初めてプライバシー権の侵害が許されるのである。

このときには、15台のうち1台が違法として撤去となり
14台が合法とされた。
つまり、15台か14台か、という議論なのである。
ところが今回一挙に45台である。

一体全体、プライバシー権をどう思っているのだろう。

20年前の監視カメラ訴訟においても
防犯効果は疑わしいとされていた(④の要件)。
さらに監視カメラの性能の上がった今日、
一挙に45台増設する必要性や相当性があるのかどうか(②⑤)。

大阪地裁判決を前提にして5要件を検討していれば
とうていこんな増設案は出てこないであろう。
私には司法を無視しているとしか思えない。

大阪市長橋下徹氏は弁護士のはずであるが
果たして、この判決を検討しているのだろうか。

プライバシー権を侵害し
司法を無視したとしか思えない監視カメラの増設に反対する。
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by kazuo_okawa | 2014-04-05 14:55 | 情報・プライバシー | Trackback | Comments(0)