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by kazuo_okawa

「ただ乗り」をする恥ずかしさ

顧問をしている労働組合から、先日、組合員が過半数割れしたときの
不利益についての相談を受けた。
過半数労組ゆえの、協定締結権(例えば三六協定)や意見聴取権
(就業規則の制定、改正などの場面)などたくさんの規定があるので
過半数割れは、単なる交渉力低下以外にこれら法律上の不利益もある。

そういった説明をしながら、幹部から聞いた実際の悩みは
組合員減少に歯止めがきかないことであり、
直接話をしても、組合費に見合うメリットがない、などといって
辞めていく組合員を説得しきれないことだという。

背景には、政府・経営者の労働者への「低賃金政策」があり、
組合費すら節約したいところまで労働者が追い込まれているということであろう。
しかも、組合費を払ってまでのメリットが見えない。

本当は、労働組合の役割は大きく、組合があるゆえに
権利が守られ、また、労働条件が向上する。

ところが問題は、我が国の多くの労働組合が
企業内組合であるために、労働組合が勝ち得た向上した労働条件が
あまねく全ての従業員に及ぼすのが通例であるということである。

とすれば組合員でなくとも、組合が頑張った結果得られた
労働条件が適用されるのである。
言わば「ただ乗り」である。
「ただ乗り」出来るのだから、わざわざ労働組合に入るメリットはない。
むしろ、労働組合費を払うだけ損である。
こう考える労働者をどう説得するのか。

思えば、この議論は、政治における近時の論を思い出す。

すなわち「民主主義への懐疑」が広がる中で、選挙に
投票しない人の問題である。
要するに、自分が投票しなくても、あまねく国民の為になる政治をする
(つまり真の意味に国民のためになる)政治家が選ばれるなど
正しい選択がされれば、自分も利益を得る。

投票しなくても利益を得るのであるから、これは言わば「ただ乗り」である。

「ただ乗り」はいけない。
労働であれ、政治であれ、「ただ乗り」を許してはならない。

こういう当たり前のことから、きちんと説いていくことが重要である。



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by kazuo_okawa | 2014-03-10 02:05 | 労働 | Trackback | Comments(0)