スポーツ界にまかり通る非論理性
2013年 05月 19日
本日(18日)も、とあるところで集会が行われていた。
私自身は、体罰については改めて論ずるほどの問題ではない、
と考えている。
つまり、体罰は暴力であり、
体罰という名の「指導」は相手を萎縮させるだけであり、
何ら教育的効果を生まない。
そう考えている。
無論、この考えに反論があり
それゆえ不毛な議論とともに
現実に体罰が無くならないわけであるが、
私がいつも感ずるのは
スポーツ界におけるその「非論理性」である。
2年前に
「9回裏無死1塁でバントはするな~野球解説はウソだらけ」
という本が出版されたが、実はこの本自身がきわめて
非論理的な本であり、その問題点を指摘する手紙を、
私は作者(出版社宛)に出した。
その手紙などは、すでに、私のホームページで公開しているので
是非お読みいただきたい。
スポーツ界の非論理は、何も、先の書物に限らない。
最近でも、プロ野球日本ハム球団が、
アメリカ・メジャーリーグ入りを希望した、
有望新人選手である大谷翔平君を説得したのが
メジャーで成功した選手その他のデータなどの一覧表だという。
要するにメジャーで成功した選手は、ほとんどが
それまでに日本で成功しているというデータである。
従ってメジャーを目指す大谷君を、
まず、日本で成功することがよいとして、口説いたといわれる
資料であり、日ハムのホームページに公開されているのである。
しかし、日本で成功した選手と
いきなり新人で大リーガーに行った選手とを比べるのは
明らかに条件が同等でなく、統計学的におかしい。
ここで細かく説明するつもりはないが
言いたいのは、スポーツ界においては
こういう非論理がまかり通っている、ということである。
何よりも重要なのは、スポーツ界における
こういう非論理性をぜひとも、なくすべきことであろう。
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