東野圭吾と大阪府立大学
2013年 04月 14日
ミステリファンである私は、乱歩賞受賞作は必ず読む。
乱歩賞受賞作にして彼のデビュー作「放課後」と第2作「卒業」は印象に残ったものの
今日のようにここまで大作家になるとはこのときは思わなかった。
とはいえこの2作が印象に残ったのは学生ミステリ的なにおいを感じたからである。
私は京都大学推理小説研究会(京大ミステリ研)の発足メンバーの一人であり、
いわゆる本格派と呼ばれるミステリを中心に推理小説を読みあさり
また創作してきた。
いわゆる学生ミステリ派である。
私にとって、東野氏の先の2作には同種の雰囲気を感じたのである。
その後も東野氏の作品は読んできた。
どの作品から東野ファンになったか、ミステリ好きの間で話題になることがあるが
私の場合は「魔球」である。
主役が亡くなるまでのストーリー展開とトリックにうならされた。
以後、私は、東野作品は出版されればノータイムで買うようになる。
ガリレオ・シリーズにみられる東野氏の理系的要素は、大阪府立大学工学部出身の
彼ならではの特徴だといわれる。
学部は違うが私は2009年から大阪府立大学経済学部で講師を行い、毎週一回、
一年間通っている。
今年もその講義が始まった。
東野圭吾ファンの私としては、大阪府立大学のキャンパスに足を運びながら