ロシアで大統領選挙が行われ、その様子が報じられている。
プーチン・ロシアのこの選挙がまともな制度だとは誰も思っていないだろう。
反プーチン派の候補者が立候補できないなど「選挙」の形を取った茶番でしかない。
中でも「お笑い」は透明投票箱である。
つまり中身の見える全面ガラス張りの透明な投票箱なのである。
その透明な投票箱に有権者が投票用紙を入れている様子が確認されるのだが、一部有権者は投票用紙をたたむこともない。
選挙管理職員と武装した軍人が有権者の前でこのような姿を見守っているという。
投票用紙を折りたたむと、反プーチンか、ととられることを恐れるのだろう。
すでに各地で秘密投票原則が守られていないという指摘が相次いで出ているという。
こんなもんですね。
そしてこのニュースを目にした多くの日本人は、「民主国家」日本では、さすがに秘密投票は守られている、と思われたに違いない。
しかし、障害者はそうではない。
私はこのブログで何度か紹介したが、筆記が出来ないだけの障害者は、投票用紙に候補者名を自分で筆記できないために、事務従事者(つまり公務員)に「誰々に入れる」と「告げて」代筆してもらうしかない。
つまりここでは「秘密投票」は侵害されているのである。
投票方法を「記号式」や「ボタン式」などにすれば、この障害者も投票できる。
にもかかわらずそういう方法をとらない。
日本では、自書主義(候補者名を自書する)という世界に類を見ないガラパゴス方法をとっているために筆記できない障害は投票できない。
にもかかわらず我が国ではこんなガラパゴス選挙制度を改正しない。
自民党政権は、障害者をはなから念頭においていないんですね。
これが日本の選挙制度である。
秘密投票を守らないプーチン・ロシアを笑えるだろうか。