私の趣味やニュースの感想など好きなことを発信するブログです


by kazuo_okawa
カレンダー
画期的な水俣病最高裁判決の翌日、関係者から送られる新聞各紙を読む。
いずれも我々に好意的で嬉しい。
と同時になぜ、こんな当たり前のことを確認するのにこんなに時間がかかるのか、と思う。

2004年の最高裁判決は私たちの依頼者Fさんを、水俣病であると認めて、国・熊本県に
損害賠償を認めた。
2004年の訴訟は国家賠償請求訴訟ではあり、今回の裁判は、公健法の認定申請の
問題と適用される法律は違う。
しかし法律は違っても,「Fさんが水俣病である」ということは同じである。

この当たり前のことを、国・熊本県は「法律が違えば、違う」という
屁理屈を述べて、患者救済を放置してきたのである。


私は、労災補償保険法と損害賠償法の例をあげて何度説明したことか。
労働者の方なら職場で,たとえば屋根から落ちて怪我をしたとき労災補償を受けることはご存知であろう。
しかしその給付には限度がある。そこで使用者に上乗せ補償を求めるのであるが
この場合は使用者に安全配慮義務違反などの要件がいる。

つまり労災補償保険法と損害賠償保険法では認められるために必要な要件が
違うのである。
こんなことは法律を勉強したものなら誰でも知っていることである。

しかしそのことと、事実の認識は、別問題であり、
ある事柄の概念は法が違ってもその理解は同じでる。

つまり「屋根から落ちた」というのは、労災補償保険法であれ、損害賠償法であれ
同じなのである。

ところが政府はこれまで、「屋根から落ちた」というのは、法律によって違う。

「屋根から落ちた」というためには、①屋根が30度以上の傾斜
②自分で飛び込んでいないこと、…。など
4つの組み合わせのあるものだけを「屋根から落ちた」という、
といっているのに等しい。

誰が考えてもおかしいですよね。
[PR]
# by kazuo_okawa | 2013-04-18 00:09 | 司法・ニュースその他 | Trackback | Comments(0)
2013年4月16日に水俣病訴訟の最高裁判決が出た。
この訴訟は既に国家賠償請求訴訟で水俣病と認められて勝訴した原告が
公健法(公害被害者の救済法)においても水俣病と認められるべきとして起こした訴訟である。

一審は勝訴したものの二審はきわめてひどい内容で逆転敗訴となった。
今回の最高裁判決はその大阪高裁判決を破棄したものであり、
正直なところ、実に嬉しい。
内容もきわめて常識的な判断である。

実は私は、最高裁法廷に訴訟代理人として出廷するのは今回がちょうど10回目である。

いささか自慢めいて恐縮だが、訴訟代理人として、最高裁に一度も行ったことがない、
という弁護士は山ほどいる。
それは最高裁では、法廷で弁論する場を与えられることなく、
書面だけで棄却されているのが大部分だからである。

私は幸いにも10回も出廷するという機会をえたのであるが、
そのキリのいい10回目が水俣病事件史にも残る画期的な判決であったのは嬉しい。
また内容も、私が3月15日に行った弁論を支持している。
これも嬉しい。

かくて帰りの新幹線の車中では、缶ビール片手に、インターネットで
ニュースを見ながら帰ったのである。
帰宅してつけたテレビのニュースで、
私の顔が、突然、画面いっぱいに写ったのには驚きました。

いやあ、何ともいえませんね。
[PR]
# by kazuo_okawa | 2013-04-17 01:36 | 司法・ニュースその他 | Trackback | Comments(0)

「澤浩の奇術」

奇術ファンなら誰しもが知るドクター澤こと澤浩さんのマジック作品集が刊行された。
宮中 桂煥さん編集になる「澤浩の奇術」(東京堂出版・2013年1月)である。

澤さんのマジックは見ていて楽しい。
素材も単にトランプやコインだけを使うのとは違う。
何が起こるのか、と見ていてわくわくするのである。

澤さんの作品集が初めてであることに驚いたが、本書は単にマジックの種明かしだけでなく、澤さんの考え方なども解説されていて面白い。
実は私は、個々のマジックの種明かし部分よりも、考え方を示した読み物部分がむしろ好きなんですね。
ちょうどミステリを読む楽しさに似たところがありますし、マジックに限らない他の分野へのヒントにもなるからです。

それが本書では、第2部メソッド編であり、面白い。
しばし肯定的に使われるブレイン・ストーミング(集団自由連想法)に限界のあることを
「落とし物」を街頭の光の届く範囲ばかり捜している愚か者のジョークと結びつけて説明したり
「矛盾の活用」や「不可能な組み合わせがもたらす新発見」など、一般的なアイデアのヒントにもなる。

編者は宮中 桂煥さんで彼自身も名うてのマジシャンである。
面白くないはずはない。
[PR]
# by kazuo_okawa | 2013-04-14 20:40 | マジック | Trackback | Comments(0)

東野圭吾と大阪府立大学

今や国民的作家となった東野圭吾氏は大阪府立大学工学部の出身である。

ミステリファンである私は、乱歩賞受賞作は必ず読む。
乱歩賞受賞作にして彼のデビュー作「放課後」と第2作「卒業」は印象に残ったものの
今日のようにここまで大作家になるとはこのときは思わなかった。
とはいえこの2作が印象に残ったのは学生ミステリ的なにおいを感じたからである。

私は京都大学推理小説研究会(京大ミステリ研)の発足メンバーの一人であり、
いわゆる本格派と呼ばれるミステリを中心に推理小説を読みあさり
また創作してきた。
いわゆる学生ミステリ派である。
私にとって、東野氏の先の2作には同種の雰囲気を感じたのである。

その後も東野氏の作品は読んできた。
どの作品から東野ファンになったか、ミステリ好きの間で話題になることがあるが
私の場合は「魔球」である。
主役が亡くなるまでのストーリー展開とトリックにうならされた。
以後、私は、東野作品は出版されればノータイムで買うようになる。

ガリレオ・シリーズにみられる東野氏の理系的要素は、大阪府立大学工学部出身の
彼ならではの特徴だといわれる。

学部は違うが私は2009年から大阪府立大学経済学部で講師を行い、毎週一回、
一年間通っている。
今年もその講義が始まった。

東野圭吾ファンの私としては、大阪府立大学のキャンパスに足を運びながら
彼の母校かと、ときおり思ってしまうのである。



.
[PR]
# by kazuo_okawa | 2013-04-14 00:38 | ミステリ | Trackback
将棋ファンである。

歴史に残る谷川浩司対羽生義治の超絶な一連の対決。そして、今、羽生善治対渡辺明。
世代対決ほど面白いものはない。
それは各世代のチャンピオン同士の生き残りをかけた対決だからであり、その魂の激突には心を奪われる。

元名人加藤一二三は、世代のチャンピオンにはなれなかった。
史上初の中学生プロとなりながら、上には大山康晴と升田幸三、そしてライバルには中原誠と米長邦雄。
これら強烈な個性の棋士に囲まれ、加藤は必ずしも一番手になれなかった。
加藤は、空打ち、空咳、背後周りなど番外作戦ではないかと疎まれたこともある。
しかも、人気者米長に「(加藤さんとは)顔は会うが、ウマは合わない」といわれ、人気の面では悪役にされてしまった。
それが今はどうであろう。
加藤は現在では「ひふみん」と呼ばれる人気者である。

加藤ほどのものは、タイトルマッチの立ち会い人を任されることは少なくない。
立会人は、本来、そのタイトルマッチが支障なく進むかどうかを見守る役目である。
しかし加藤は、立会人の役目とどまらず、進んで、対局者同様に勝負を読んでいる。
つまり対局者と一緒になって次の一手を考えているのである。
加藤は本当に将棋好きなのである。

将棋ファンはその姿を見て、いつしか加藤の若き頃のエピソード(空打ち、空咳、背後周りなど)は熱心さのためと好意的に理解する。
同じ事象なのに、まるでネガとポジが逆転するように、評価が入れ替わったのである。
そしていつしか「ひふみん」と呼ばれるようになった。

人は努力すれば報われる。
ひふみんのエピソードは人々に希望を与える。

その加藤が最新作「羽生善治論」を書いた。

実に面白い。

将棋ファンには是非お勧めしたい。
[PR]
# by kazuo_okawa | 2013-04-13 01:42 | 将棋 | Trackback | Comments(0)

新学期

毎年、4月になると気分一新します。

私の本業は弁護士ですが、その一方で、大学の講師もしています。
龍谷大学法学部の依頼で1回生向けの講義を1996年から始めており今年で18年目になります。

加えて、2009年からは大阪府立大学経済学部で「労働法」の講義も担当することになりました。
つまり、毎週2回若い大学生相手に講義をしているわけです。本業とは離れますが、
楽しく且つやりがいがあります。

若い人たちに伝えたいことはたくさんあり、
また、若い人たちの反応が大変心地よいからです。
しかも、毎年、すがすがしい春の訪れとともに新学期が始まり、
この4月は本当に気持ちのよい季節です。
今年も4月11日(龍大)、12日(府大)と連続して始まりました。
心地よい春の季節。
もっとも今年は、11日、12日とも、寒の戻り。コート着用の新学期でした。

ブログ始めました。どうぞよろしく
[PR]
# by kazuo_okawa | 2013-04-13 00:22 | 大学あれこれ | Trackback | Comments(0)