私の趣味やニュースの感想など好きなことを発信するブログです


by kazuo_okawa
安倍首相は、憲法改正をきたる参議院選挙の争点にするという。

しかもその改正案とは、まず憲法96条(改正の発議要件)の改正である。
現行の憲法は、憲法改正案を発議しようとしたら、
国会議員の3分の2以上の賛成がいる。
このハードルはかなり高い。
そこで、その要件を過半数として、ハードルを下げようというものである。
つまり憲法改正をしやすくするわけである。

安倍首相の悲願が、憲法9条を「改正」して
国防軍を設置することであることは広く知られている。
しかしそれをストレートに目指して
直接の9条改憲発議をするのではなくて
まず手続きから変えようというのであるから
全く姑息としかいいようがない。

そもそも憲法は国の基本的な有り様を定め、
国を動かす権力者が暴走しないように
歯止めをかけるものである。
従って、一時の感情で簡単に変えられることのないように
慎重に議論すべきことを意図して改正手続きを厳しくしているのであり
私はそれが正しいと思う。
諸外国の憲法でも改憲手続きは厳しいのが少なくない。

改憲派は、これまで我が国で、一度も、憲法改正が
行われなかったことを指摘する。
しかしそれは改正手続きが厳しいからではない。

平たく言えば、多くの国民にとって
憲法を改正する必要がなかったからである。

一方、諸外国で憲法改正が何回も行われているのは
改正手続きが緩やかだからではない。
それはその国にとっては改正の必要があったからである。
例えば、ドイツでは59回、フランスでは27回も改正が
行われているが決してこれらの国で改正手続きが緩やかだったわけではない。
改正手続きが厳しくとも、真に改正すべき時は
改正されるのである。

さて、以上の点もさることながら、私が一番、問題にしたいのは
そもそも安倍政権自体が、小選挙区制という
民意を反映しないインチキの制度によって
生まれているということである。
私はこの点は何度も主張してきた。

マスコミがこの問題を取り上げないのは残念であるが
何よりもまず選挙制度を批判しなければならない。

民主主義とは、民意を反映させるということである。

民意を反映しない国会議員によって憲法が改正されるなどということがあっては
私に言わせればそれはクーデターとしか言いようがない。
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# by kazuo_okawa | 2013-05-04 18:55 | 司法・ニュースその他 | Trackback | Comments(0)

ポップサーカスの魅力

神戸メリケンパークで公演中のポップサーカスを観てきた。

ゴールデンウィークということもあってか満員である。

わくわく感いっぱいの中、始まったが、実に面白い。
オープニングから最後の空中ブランコまで
文字通り「息もつかせぬ」迫力である。

全ての出し物が素晴らしい上、
しかも、退屈させない組み立て自体にも
(舞台設営の時にピエロが会場で観客を楽しませるなど)
大いに感心させらる。

パンフレットによれば
ポップサーカスの社長は「サーカスこそ大衆の最大の娯楽」
子供達がバーチャルな遊び(ゲームなど)に夢中になる中
「生の感動こそ(子供にも)良い影響を与える」との確信のもとに
理想のサーカスを目指してきているという。

ポップサーカスを、これからも応援していきたい。

皆様もぜひ足をお運びください。
(5月12日まで)
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# by kazuo_okawa | 2013-05-04 09:49 | 出来事いろいろ | Trackback | Comments(0)
昨日、水俣病の公式発見日(5月1日)にふれ
しばらく裁判は続くであろう、と書いたとたん、
本日、午前5時59分に私の携帯電話が鳴った。
早朝である。

熊本県担当部長からの電話で、
本日、県知事の決断を発表するので
マスコミ報道の前に弁護団にその旨を伝えたい
というものであった。

ではその決断とは何か。

先の最高裁で逆転差し戻ししたFさん訴訟の
控訴を取り下げ、Fさんを水俣病と認定するというものである。

その後、マスコミ各社からの問い合わせが相次ぎ感想を求められた。

私の感想は「知事の英断には敬意を表する。しかし余りにも遅すぎた」

その後もマスコミの問い合わせが殺到するため、
急遽、午後4時半に弁護団として緊急記者会見を行うこととした。

そこで私は先の感想に加え、以下の通り発言した。

「水俣病の歴史は、患者の発生・拡大・隠蔽・切り捨ての歴史でありました。
それは同時に国・県の責任でもあります。
もしも、差し戻し控訴審がこのまま進めば、
私達は当然に、国が隠蔽した佐藤医師を証人申請するため、
そこで再び国の隠蔽工作が明らかになるでしょう。
今回の控訴取り下げは、県の意思であったとしても
隠蔽が再び明らかになる事をおそれた国の意思の意思でもある事が
十分に想像されます。

こういう結論を引き出した先の最高裁判決の意義は極めて大きい。
その影響について、私は理論的には極めて大きいと思うが、
しかし数については少ないと思う。
とはいえ先の2004年最高裁判決のあと
再び訴訟が起こったようにウルトラCで裁判がおこることもありえます。

Fさんの件は終了しても、水俣病の歴史の中で正すべき
課題はまだまだ残っています。
残された課題の克服のために更に全力を挙げて頑張ります」

今の私の正直な気持ちである。
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# by kazuo_okawa | 2013-05-02 22:13 | 司法・ニュースその他 | Trackback | Comments(0)

私にとっての5月1日

5月1日という日は私にとって2重の意味で意義深い。

ひとつはもちろんメーデーである。
弁護士になって以来、私は労働事件を数多く経験した。
今でも労働事件は多い。
5月1日はその労働者の祭典である。

そして5月1日は、我が国最初の公害「水俣病」が
公式発見された日(1956年)でもある。
私は弁護士になって以来、水俣病訴訟を担当し
そして今なお関わっている。
先の最高裁判決によって仕切り直しとなったから
まだしばらくは続くであろう。

このように私の弁護士生活と重ね合わせると
5月1日は2重の意味で意義深いのである。

改めてこの日ゆっくりと、自己の弁護士生活を振り返る。
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# by kazuo_okawa | 2013-05-02 01:10 | 出来事いろいろ | Trackback | Comments(0)
いささか旧聞に属するが
本年(2013年)の慶応大学総合政策学部入試の数学の問題に数独が出題されたという。
数独とは、9×9の81マスに数字を埋めるパズルであるが
縦横の列とも1から9までの数字が一つずつ入る、
3×3の、9つのマスにおいても1から9までの数字が一つずつ入るという条件がある。

新聞や週刊誌にもよく掲載されている人気のパズルとしておなじみであろう。

ところがこの入試問題に批判が出ているという。

パズル好きの私としては、興味深い話題なので
インターネットで調べてみたところ、確かに
「数独を趣味でやっている人が有利になるというのは問題」
「娯楽で差がついてしまえばよい問題といえない」
などの「苦言」がいくつもあがっている。

しかし、こういう批判こそ、
「解かないで批判する」の類である。

なぜなら実際にこの問題「数独」に挑戦してみれば、
パズル好きが有利とは限らないと言うことが直ちにわかるからである。

じつはこの問題には、もう一つ条件が付いており
(関心ある方はインターネットでこの入試問題を検索してください)
本当は、数独とは違う別のパズルなのである。
そして実際に解き始めると、私のようなパズル(数独)好きは
おそらくもう一つの条件が鍵であろうとと理屈でわかっていても
ついつい日頃の解法にとらわれてしまいなかなか前に進まないのである。

つまり、数独好きでも簡単に解けないのである。
そうであれば逆に、本問は良問、とすらいえるであろう。

世の中には、「読まないで批判する」
「相手の言い分を聞かないで批判する」の類が少なくない。
慶応大学入試問題批判にも同じことを感ずる次第である。

(なお「数独」はニコリの商標登録です)
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# by kazuo_okawa | 2013-04-29 16:30 | パズル・統計・数学 | Trackback | Comments(0)
龍谷大学法学部に講座を持たせていただいて18年目になります。
いつの年でも、学生からの質問や意見は大いに歓迎しています。

意表をつく質問や斬新な意見ほど嬉しい。
いろいろな意味で(最近の若者はそう考えるのか、という意味でも)
こちらも勉強になることもあります。
その意味でも思いついたことはどんなことでも質問してください。

意外性・独創性があればあるほど大歓迎です。

さて以上は前書きで、本稿の主題は、質問の仕方です。

私は、龍谷大学での講義が終わると、本業(弁護士業)のため
直ちに大阪の事務所に戻ります。
そのため、質問はできる限りメールでしてほしい、と学生には伝えています。
学生にとってメールのやりとりは手慣れたものです。
無論、講義直後、教室で質問を聞くことも少なくありません。

そこで皆さんにクイズです。

実は、年によって、メールの質問が多い年もあれば、
授業終了後の直接の教室での質問が多い年もあります。
今年は、メールでの質問は少なく、授業終了後の直接の質問が多い年です。

さてそれは何故でしょうか。

皆さんその理由がわかりますか。

答えは、教室の構造です。

出入り口が教室の後方にあるときは、講義終了後、わざわざ講師のいる壇上まで
前に近づいてきて質問する学生は少ない。
そこでメールの質問が増える。
一方、出入り口が前方にあるときは、前方に歩いていくため
帰り際、自然に講師に近づき、私に声をかけて
「先生、こんな場合はどうなりますか」と簡単に質問できるわけです。

種明かしすれば簡単な理由ですが、
ちょっとした違いで、質問方法ががらっと違うので本当に不思議です。

とはいえ、このようにブログにあげたので、今後は違う傾向がでるかな。
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# by kazuo_okawa | 2013-04-27 23:16 | 大学あれこれ | Trackback | Comments(0)
東野圭吾氏の新作「夢幻花」が発売された。
仕事で忙しい時期に、東野氏の新作がでるというのは辛い。
誘惑に駆られて少しだけ読む。

いきなり3つの場面が出てくる。

冒頭は、父母が殺され一人娘だけが生き残る場面。
この親子の、名字(姓)が出ていないのは、意味があるのか、ないのか。
ミステリファンとしては気になるところである。
いずれにせよ、この「一人娘」が何らかの形で、あとから出てくるであろうことは
ミステリの常道である。

二つ目の場面。
主役らしき中学生が、たまたま出会った女子中学生に惹かれる。
そしてその彼女は、なんと、「目が少し吊り上がっている」鼻筋の通った女性なのである。
言わずとしれた、東野ミステリおなじみのヒロイン像である。

ここまできただけでわくわくする。

ところが、この主役とヒロインは、いきなり離ればなれになるのである。

そして三つ目の場面。
おそらくここから物語は始まる。

この後の展開は一仕事終えてからとしよう。

それにしても、実に誘惑的で、魅力的な作品であり、
東野氏は天才としか言いようがない。
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# by kazuo_okawa | 2013-04-25 00:13 | ミステリ | Trackback | Comments(0)