私の趣味やニュースの感想など好きなことを発信するブログです


by kazuo_okawa

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宿野かほる『ルビンの壺が割れた』を読んだ。
見事に騙されました。
新潮の宣伝戦略に…。

帰路、梅田紀伊国屋書店に寄ると大量に本書が積まれている。

「この小説、凄すぎてコピーが書けません。」というコピーである。
そして「ネタバレ厳禁!」とある。

こうなればどんなに凄いミステリかと思いますね。
ネット上でも話題騒然だったらしい。
何せ題名は『ルビンの壺が割れた』。
有名な錯視画像「ルビンの壺」が割れるというのですから、叙述トリックが二転三転するのかな、と普通に思いますよね。
(それゆえ「書き手」その他いろいろと疑いながら読んでいく…)

そして読了!
なんというんでしょうか。
本書は、広義のミステリではありますが、本格ミステリではありません。
しかしね、ネタバレ厳禁!とあれば本格派かと思うではないですか。

要するに本書は、私の好きな作家のひとりである有栖川有栖氏の言葉を借りると「秘密明かし作」にすぎないのです。
つまり、本来本格ミステリは「謎を解く」ものであるはずのところ、最近あまりにも「秘密が明かされていくだけ」の作品が多いことへの嘆きである。
改めて言うまでもないが、本格ミステリは「発端の興味深い謎」が合理的に解き明かされて、そして意外な真相に至るというのがその醍醐味である。
にもかかわらずただ単に、秘密が明かされていくだけのミステリが多すぎる!
これが、有栖川氏の嘆きであり、古くからの本格ファンとして全く同感である。

そして本書は、本格ミステリではなくその「秘密明かし作」なのである。
こういう作品は本質的に驚くことはないんですね。
しかも身構えて読んでいるためか、本書の落ちも、ある程度予想される。

いやあ、見事にコピーに騙されました。

コピーの中の「一時間で読める」というのだけは本当です。
すらすらとすぐに読めます。
本格ファンではなくて、「秘密明かし作」ファンにはお勧めでしょう。
それにしても、こういう読みやすい「秘密明かし作」が売れるんですね…。


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by kazuo_okawa | 2017-08-31 22:26 | ミステリ | Trackback | Comments(0)

憲法違反の「戦争法」を成立させ、アメリカべったりに戦争する体制を作ること自体が、日本にとって危険である、と言われてきた。
戦争法の用語を逆手にとって安倍首相自身が「存立危機事態」と言われたものである。

北朝鮮のミサイル発射に対して、安倍首相が「平和外交」を駆使するのではなくひたすら危機をあおっている。
これまでも北朝鮮が予告なく日本の上空にミサイルを発射したことは何度も何度もあった。

しかし「今回はこれまでと違うぞ」と言わんばかりに安倍首相は危機を煽っている。
一体全体これまでとどこがどう違うというのか!

もしもこれまでと違うのならそれは、戦争法を成立させたことであろう。
これは「アメリカべったりで戦争する」ということを世界に宣言したに等しいからである。

米朝のチキンレースに対して、冷静に「平和外交」を駆使するのではなく、思考停止ともいうべき「制裁」のみを声高に叫んでいる。

今こそ憲法違反の戦争法を廃止し、「平和主義」に徹するという日本のありようを取り戻すべきだろう。

Jアラートを批判したホリエモンのツイッターが炎上したという。
いったいこの国の「表現の自由」はどうなっているのか!
余りにも悲しいニュースである。
【追記】
これまでと違うもう一つの事実は、モリ・カケ疑惑から目をそらしたいという、安倍首相にとって「不都合な真実」であろう。


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by kazuo_okawa | 2017-08-31 00:13 | 司法・ニュースその他 | Trackback | Comments(0)

菅井新王位誕生!

菅井竜也七段が羽生三冠を4勝1敗で下し、見事に新王位となった。
若くから有望視され、菅井流と呼ばれる斬新な趣向がその天才性を表していた。

その菅井新王位誕生の意義は将棋史の上でも極めて大きい。

一つ目は何といっても、絶対王者羽生を昨年の佐藤天彦に続き、20代棋士が破ったということである。
「羽生時代の終わり」が始まっていることを、改めて明らかにしたことだ。

二つ目は、コンピューターソフトAIの台頭により、AIの影響で振り飛車は不利、と言われる中、むしろ斬新な菅井流を発揮し、振り飛車を駆使して勝利したということだ。
これが素晴らしい。
ある意味でこれが一番の意義と言えるかもしれない。
だからこそ、まだまだ将棋は分からない、ともいえる。

そして最後は、関西の復活!
関西の視点から見れば、久保王将に続き2つ目のタイトル奪取である。
おおむね関西の棋士を応援している私としてはこれが嬉しい。

いやあ、本当に嬉しいですね。

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by kazuo_okawa | 2017-08-30 18:40 | 将棋 | Trackback | Comments(0)
大阪弁護士会主催で、標記の集会が開催されます。
昨今の監視カメラの普及は、安心安全に資するというよりも、どのように使われているか分からないことから超監視社会の象徴としてむしろ不気味なものです。
その問題点を考えてみるべく本企画を立てました。

私大川一夫もパネリストの一人として参加します。

下記に、弁護士会の案内を貼り付けますので皆さんどうぞ奮ってご参加下さい。


【監視カメラで逮捕される!?
 電子情報社会の捜査活動とプライバシー】

監視カメラにより収集される情報には、犯罪との関係の有無にかかわらず不特定多数の個人の生活情報や動静の情報が含まれます。監視カメラに映り込んだ個人の映像を、本人のあずかり知らない経路で捜査機関が利用可能な状態におくことは、果たして当該個人のプライバシー権を侵害しないのでしょうか。令状に依らないGPSによる捜査については、平成29年3月15日の最高裁判決が、個人のプライバシーを侵害しうるものであり、公権力による私的領域への侵入を伴うものと指摘し、それを違法としています。
捜査機関にとって、監視カメラやGPSによる情報収集が犯罪捜査のために有用である側面は否定できません。しかし、捜査機関は、収集・集積したプライバシー情報を分析し、個人の私的領域の動静を、場合によってはその内心を、容易に把握することもできるのです。
また、いわゆる「共謀罪」法の成立により、捜査の対象となる「犯罪となり得る」個人の日常生活の範囲は拡大されました。捜査機関は、監視カメラやGPSなどにより収集した情報を端緒として、広く一般人を対象に共謀罪を理由とする捜査をすることもできるのです。
監視カメラやGPSにより収集された情報が、捜査機関に活用されうるという現実を踏まえて、その捜査手法に内在する危険性を分析的に議論し、電子情報社会の捜査活動とプライバシーの問題について考察を深めるべく、本シンポジウムを開催することとなりました。
多数の方のご参加をお待ちしております。

日 時 2017年(平成29年)9月9日(土)
午後1時30分~午後4時30分
場 所 大阪弁護士会館2階ホール

内容
「捜査機関による動静監視情報収集の現実」
-大阪府警の行政連携の監視カメラ映像提供協定書-」
基調報告 鶴山 昂介 弁護士(大阪弁護士会)

「公権力によるプライバシー情報の収集・集積と共謀罪社会」
基調講演 高作 正博 氏 (関西大学法学部教授)

「プライバシー情報の収集・集積と市民社会-より安心・安全な社会
になるのか?監視社会になるのか?-」
パネルディスカッション
高作 正博 氏 (関西大学法学部教授)
名取 俊也 弁護士(第一東京弁護士会)
大川 一夫 弁護士(大阪弁護士会)
コーディネーター 南 和行 弁護士(大阪弁護士会)

本件に関するお問い合わせ先
大阪弁護士会委員会部人権課 情報問題対策委員会事務局
TEL:06-6364-1227

【9月12日追記】
土曜日にもかかわらず、またこの日は色々な集会と重なったらしいですが、約60名お集まりいただき有難うございます。
ご参加いただいた方は熱心にお聞きいただきました。改めてお礼を申し上げます。


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by kazuo_okawa | 2017-08-29 12:39 | Trackback | Comments(0)

趣味はミステリ、将棋などである。
(ゴルフ、テニスなどは一切しないし、北新地に飲みに行くのも趣味でない)
1979年から日本シャーロックホームズクラブに入会し趣味の世界を楽しんでいる。
この趣味が高じて、この7月に「ホームズ!まだ謎はあるのか?」(一葉社)を発行したことはこのブログでも述べた。
アマゾンが一時期、値をつり上げたことも…。

実は日本シャーロックホームズクラブに所属しながら、専ら関西支部に参加しており、本部行事に参加したことはほとんどなかった。

本部行事には、例会、大会のほか、軽井沢セミナーというのがある。
この軽井沢セミナーは、今年で30回目という伝統あるセミナーで、会員が研究や活動の成果を発表するという場である。

軽井沢セミナーもこれまで参加したことがなかったのだが、前述拙著を発刊したことから今回は発表のお誘いいただき初参加ということになった。
かくて8月26日朝早く自宅を出て軽井沢へ…。
発表のテーマは、題して「拙著を語る」
もともと、拙著はホームズ論6稿を納めた著だが、そのエッセンスや裏話を語りました。
皆さん、熱心に聞いて頂いた上、大変喜んで頂き講師としても嬉しいものでした。

質問も熱心です。
いわゆるミステリ論のみならず、民法416条の解釈や「研究発表における面白さをどう意識しているか」という興味深い質問もありました。
そして拙著にサイン!
いやあ、有り難いですね。
楽しんだ一日でした。



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by kazuo_okawa | 2017-08-29 00:16 | ミステリ | Trackback | Comments(0)

豊島八段、驚愕の強さ!

ニコ生タイムシフトで8月26日に行われた叡王戦の豊島八段の対局を見るが、驚愕である!

一局目、脇健二八段、あの脇システムの脇である。
戦型は相掛かり。
先手脇が35歩と突っかけたときに豊島は応じず、33から24銀!としたのが凄い。
その銀が35,46と繰り出して完勝!

二局目、富岡八段、あの富岡流である。
角替わりで後手富岡が86歩と飛車先をつっかけたときに、
これも応じず何と豊島24歩!富岡87歩成、豊島23歩成となるが、
何とこれが先例が一局あり、研究家豊島からすれば研究の範囲だろうというからさらに凄い!
(解説、聞き手も知らず豊島の手に驚いている!)

かくて、豊島は持ち時間わずか4分の消化で完勝!

いやあ、強い!
豊島のタイトル奪取も近いだろう。

豊島ファンのみならず、観将ファンは必見の将棋であり、お薦めです。

【8月30日追記】
豊島八段は、本日、A級順位戦で佐藤康光九段に勝利し、ただ一人全勝である。
その内容も見ていてスリリングで面白い上、その持ち時間の使い方から見て、おそらく研究か読み切っていると思える。
強い!
豊島ファンとしては実に嬉しい!!

【9月22日追記】
更に順位戦で、ライバル稲葉八段に勝利し、ただ一人4戦全勝である。
将棋の内容も抜群に強い!
この勢いを見るならば名人戦挑戦者は豊島八段だろう。
佐藤天彦名人との対局はこの上ない至高のシリーズである。
いや、あまりにも気が早いか!


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by kazuo_okawa | 2017-08-28 19:51 | 将棋 | Trackback | Comments(0)

豊島八段、貫禄の勝利!

将棋界のスーパールーキー藤井聡太四段は連勝ストップ後も快調であるが、本日、公式戦で初めてA級棋士と対局した。
豊島将之八段であり、豊島贔屓としては楽しみなことこの上ない。
舞台は第43期棋王戦挑戦者決定トーナメントである。

藤井は、先手番では千日手すらなく全勝が続いているという。
振りごまの結果、藤井の先手と決まったから、この記録が延びるのかという点でも興味深い。

戦型は角替わり腰掛銀、後手番豊島の右桂の繰り出しが気持ち良い。
藤井が桂先の銀で受けたとき、46手目豊島は88歩と手裏剣を放つ。
豊島の桂が浮いているのでどうなのかと思うが、同玉のあと、なんと75銀!
藤井の歩頭というとうてい思いつかない一手であり、こういうところが最近の豊島将棋の魅力である。

藤井は受けるよりなく、千日手!
藤井が初めて、先手番で勝てなかった!

先後入れ替わり、再び角替わり腰掛銀。
藤井が馬を作り面白い将棋だったが,A級豊島が貫録を示して勝利した。
藤井という超天才を見るのはそれはそれで楽しいが、しかし迎え撃つトップ棋士が壁にならなければ面白くない。
実に素晴らしい対局でした。
【9月15日追記】
昨日、藤井聡太四段は順位戦で勝利し、これでC2負けなしの4連勝である。解説が、先手ではデビュー以来負けなし、と説明していたが、この豊島戦後も藤井四段は先手では負けなしである。

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by kazuo_okawa | 2017-08-24 22:20 | 将棋 | Trackback | Comments(0)

8月24日付日刊ゲンダイを見ると、佐川長官の罷免運動が拡大し、短期間に1万人超の署名が集まったという。
そもそも税務現場では佐川長官のせいで仕事にならないという。
当然である。
佐川氏が国会で開き直ったように、記録も記憶も何もないと強弁し、説明もせずに、それで許されるのでは税の徴収は出来ない。
無論、佐川長官が辞めなければこの国は法治主義でなくなる。
つまり、佐川氏の国会答弁は、専ら安倍首相の為の疑惑隠しであった。
その佐川氏が出世したのであれば、公正な行政に尽くしたのではなく、安倍首相に尽くした者が出世するという誰が考えてもおかしな事になるからだ。

記事でもう一つ興味深いのは加計学園の獣医学部にふさわしくない建築図面から建築費水増し疑惑を報じていることである。
これは民進党の調査チームも調査しているが文部科学省は明らかにしていない。
むしろニュース23の報道などを見ていると、建築費水増しの疑惑は極めて大きい。
これが事実なら、加計学園も補助金詐欺であり、籠池理事長夫妻と全く同じ構図である。

加計氏にも少なくとも捜査しなければおかしいだろう。

一方、佐川氏罷免の問題とパラレルなのは、安倍昭恵氏付の政府職員だった経済産業省の谷査恵子氏である。
彼女も、在イタリア日本大使館の1等書記官と出世した。
今、税金でイタリアにいる。
これも佐川氏と同じ構図である。

籠池氏だけが逮捕されるというのは、誰がどう考えてもおかしいだろう。

今、日本が法治主義(法のもとに公正に行政が運用される)なのか、人知主義(安倍王朝によって運用される)なのかが問われている。



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by kazuo_okawa | 2017-08-24 00:46 | 司法・ニュースその他 | Trackback | Comments(0)
第58期王位戦七番勝負の第4局、羽生善治王位に挑戦している菅井竜也七段が3勝目をあげ、通算成績を3勝1敗にした。
これで王位奪取の可能性が大いに高まった。

一日目、(東京からの帰路連盟アプリにアクセスして)菅井が早々に馬を作っているのに驚いたが、初手から見ると、二手損の戻り飛車という凄い内容である。
過去3局はいずれも「ゴキゲン3間飛車」
菅井はこの戦法は、対羽生以外には指していない。
いわば羽生専用の3間飛車であり、研究の戦法だろう。

そして重要な4局目、ついに得意の中飛車に振ったのだが、羽生も飛車を振ると、それも予想していたかのように手損しながら居飛車に戻したのである!

一日目に有利になり、そして完勝。
いやあ、実に見事である。

「我々の世代は子どものころから、羽生さんが絶対王者。その羽生さんとこうして対局できること自体が嬉しいが、その気持ちでいる限り勝てない」という趣旨の感想を述べたのは、先に羽生棋聖に挑戦して敗れた斉藤慎太郎七段の言葉である。

菅井も同じ趣旨の言葉を述べていたが、同時に勝つために何が必要かを、この棋聖戦を目の当たりにして考えたであろうことは想像に難くない。
今年に入って、タイトル戦の挑戦者は全て関西勢である。
千田翔太六段(棋王戦)、稲葉陽八段(名人戦)、斉藤慎太郎七段(棋聖戦)、と菅井のライバルでもある関西若手が連続して挑戦したことは菅井にとっては刺激になったろうが、同時に彼らの挑戦(と失敗)を見てきた上で、そして、そのアンカーの挑戦者ということも大きいだろう。
何よりも師匠格の久保利明王将の誕生も大きいに違いない。

勝負師には、間違いなくこういう運の強さも重要なのである。
第5局、今から大いに楽しみである。

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by kazuo_okawa | 2017-08-23 19:41 | 将棋 | Trackback | Comments(0)

本日の朝日新聞(東京版)の一面は「森友8.2億円値引き根拠写真」「ゴミの状況判別不能」「専門家『不鮮明』日付無しも」の見出しと共に、値引きの根拠が曖昧であり、国の説明責任が問われる、としている。

一方で、社会面で、近畿財務局と森友学園の間で事前に値段交渉が行われ、むしろ近畿財務局が「幾らなら買える」と持ちかけ、最初に『森友購入ありき』だったことが伺える。

この後者の点は、NHKがまず報じ、関テレがその後、その交渉の録音テープを明らかにしたものであるが、事実であることは間違いないだろう。

では何故、近畿財務局が配慮したか。
安倍昭恵夫人が名誉校長であり、しかもその安倍昭恵氏が、谷公務員を通じて問い合わせしたからに違いない。

もはや安倍首相の政治責任は明らかだろう。

大阪に比べて、東京では報ずる度合いは少ない、と言われてきた森友関係ニュースであるが、一面で報じた意義は大きいだろう。

【追記】
…とこのように書いたのだが、自宅に戻って朝日大阪版を読むと見出しははっきりと「積算の正当性揺らぐ」とあり、記事の量も大阪版は東京版よりも多い。
安倍首相のお膝元、東京では、朝日といえども忖度しているのかなと思ってしまうのである。

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by kazuo_okawa | 2017-08-22 08:37 | 司法・ニュースその他 | Trackback | Comments(0)