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by kazuo_okawa

<   2017年 07月 ( 29 )   > この月の画像一覧

7月21日マスコミ倫理懇談会・「メディアと法」研究会の依頼で「ネット時代のマスメディア-一次情報の担い手を巡る現状と課題」というテーマで、パネルディスカッション
に参加する。山田健太専修大教授・大澤聡近畿大学准教授・奥田信幸毎日放送解説委員らと共に4人のパネリストである。

以下、私の発言である。

<長年の弁護士活動で手がけてこられた事案などでマスコミ報道に長年おつきあいいただいた中で、最近のマスコミ報道をどのように見ておられるか。>
①35年目弁護士だが駆け出しのころに「貝塚ビニールハウス事件」を経験した。一審有罪で控訴審から国選で受任。実は逆転無罪となったが、読売が独自取材で判決半年前に大きく一面で取り上げた。
森友もそうだが、独自取材しながら提訴などのきっかけを待つ。最近は慎重になってきた。
②或いは西成監視カメラ撤去訴訟は、20数年前の事件だが、釜ヶ崎に張りめぐられたカメラの撤去訴訟を提訴したとき、西成署への突撃取材が凄い。カメラもって取材に行く。無論、西成署は応じない。しつこく迫る中、実に素晴らしい言葉を引き出す。「勝手にとるな!」。こういう、警察が嫌がる突撃取材も少なくなったと思う。
③約20年前土曜深夜(日曜午前3時ころ)自宅に電話取材を受けたことがある。失礼だが熱心であったともいえる。夜討ち朝駆けの手法が、今日では、紳士的になってきたと思う。

<ニュースの現場に近いところでマスコミをご覧になった立場、また長年マスコミ情報を受け取ってきた読者・視聴者の立場、でご覧いただいて、最近のマスコミ報道に物足りない点はどんなところか。>
①速報性にこだわりすぎである。読者の立場は無論のこと、取材を受ける立場でも(依頼者の意向で応じられないとき)放っておくと忘れてくれる。
②大きなニュースで隠れるニュースがある。最近の隠されたニュースはマイナンバー顔写真の警察利用と共謀罪の国会総務委員会審議(5/16)が翌日(5/17)、眞子様婚約ニュース一色であった。昔から言われている問題だが、昔は小さくとも書いていたと聞く。遅れてでも報ずる必要があるのではないか。

<SNSなど他のメディアと比較いただいて、現代の報道へ期待する点はどんなところにあるか。ニュースの質・量、表現の正確さ、映像の質、各社の特質のアピール度など具体的な要素は?>
①SNSには速報性・映像性では勝てない。私の例として、靖国訴訟の、滝井補足意見の意義がある。月刊誌で書いてもらったが、大手新聞でも(数日後とか)書けるはず。むしろ掘り下げて考えさせるのがその役割ではないだろうか。
②つまり活字メディアは、正確さ(裏付け)のもとに掘り下げて考えさせること。

<我々マスコミを斬る、あるいはエールを送っていただければと存じます。>
①4月3日付朝日の記事で、共謀罪と伊丹市監視カメラという、記者の問題意識が良かった。こういうセンスが重要である。
②また昨年の読売のヘイトスピーチ記事も良い。何かというと「日本が」というリーダーがいるが、そういう発想がヘイトを生むことがわかる。また日経の共謀罪記事もいい。つまり社の方針とは別に現場の記者の頑張りが感じられる。
③ネット上の支持率下がっても(森友事件3月に日経デジタル調査)動じない政権が、大手紙世論調査の支持率低下で慌てる、このことは活字メディアの影響力が大きい事を物語る。だからこそ頑張ってほしい。
とりわけ民主制の担保たる「知る権利」に裏打ちされたマスコミの役割を考えると、権力監視が一番の役割。その役割の元に是非とも頑張ってほしい。

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by kazuo_okawa | 2017-07-22 00:51 | 出来事いろいろ | Trackback | Comments(0)

センテンス・スプリング「週刊文春」最新号が面白い。

日本獣医師連盟における議事録をすっぱ抜き、山本大臣が「加計学園」ありきの発言をしていることを明らかにしている。
平成28年11月17日の議事録であるが、この時期は公募前であり、にもかかわらず「加計学園」ありきの発言は、結局出来レースであることを明らかにしているのである。
またもやアベ友に優遇したという大変重要な議事録である。

さて本日、それを聞かれた山本大臣は、想像通り、頭から否定しているのであるが、一体どうしてそれを信用できよう。
そもそも日本獣医師連盟に虚偽議事録を作る理由はないと思うが…

国民として腹立たしいのは、山本大臣のコメント自体、国会での答弁同様(国会軽視の)メモ棒読みコメントであることだ。
繰り返し聞かれた記者の質問に答えて、ついに山本大臣はこう答えた。
「注意していたから「加計学園」という言葉は使っていない」
これこそ、「語るに落ちた」であろう。

金田、稲田に続く、お笑い答弁である。
無論、お笑いで終わってはいけない。
安倍政権は責任をとって総辞職すべきである。


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by kazuo_okawa | 2017-07-20 22:41 | 司法・ニュースその他 | Trackback | Comments(0)

稲田大臣は、陸自の日報を非公表とするとしたと言われる協議の会合に参加したことは認めつつ、非公表の了承はしていない、と否定した。
森友の代理人の話のように、同じような弁解をまるでデジャブ現象のように何度聞いたことか。

安倍首相の本音は、海外に「個別自衛権」を超えて、自衛隊を派遣したい、というものである。
そこでまず選ばれたのが南スーダンである。
とはいえ、その参加は、PKO参加5原則に則る形で派遣され、戦闘状態では参加原則にはずれる。

にもかかわらず(稲田大臣のぐだぐだ答弁からすれば)、戦闘状態と分かっていながら(或いはどこかの時点で分かりながら)派遣した(派遣を続けた)という可能性が大きい。

日報には「戦闘」という言葉が頻繁に出ているのであるから、その日報を見たかどうかは
それを裏付ける大きな証拠ではある。
しかし、日報を見たにせよ見ていないにせよ、問題の本質はそこにない。
戦闘状態を大臣が把握していないならそのこと自体が問題であるが、そもそも何故にPKO5原則にはずれる可能性の大きい南スーダン派遣を選択したかという安倍政権のその政策そのものの妥当性だろう。
巨額の税金を使ってまで、何故に派遣する必要があったのか。

そして隠蔽体質。
いまだにはっきりと答えない稲田大臣の姿勢は、安倍首相の姿勢そのものである。
これも問われなければならない。

南スーダン派遣の妥当性と隠蔽体質。
それこそが問われ続けなければならない。


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by kazuo_okawa | 2017-07-19 23:28 | 司法・ニュースその他 | Trackback | Comments(0)

朝日新聞7月13日付朝刊に、民法改正により賃金債権の時効をどうするかという検討を厚労省審議会で始めたという興味深い記事が出ていた。

原則5年に統一する改正民法がこの5月に成立し、2020年にも施行されるのだが、改正前の民法は債権の種類によって時効の年数はばらばらだった。
ばらばらの中の賃金債権の時効はは、民法上は「1年」だったのだが、労働者保護の観点から労働基準法は「2年」と定めた。
従って、現行の賃金債権は時効は2年なのである。

その一般法の民法が「5年」になった。
ばらばらで分かりにくかった民法の時効がすっきりした。
この点は評価できるのだが、すると、労働法上の賃金債権の時効はどうなるか、という議論が出てきたのである。
しかし、労働者保護の観点からは、当然に労働法上も「5年」にならないとおかしい。

しかもこういう議論を今ごろしていることがおかしいとも言える。

実は私は数年前にこの問題に気付き、民法改正を進められた内田貴東大教授に直接伺ったことがある。内田教授は何ら躊躇無く「当然3年でしょう」(当時の例として民法上「3年」として議論していた)と答えられ、私自身も意を強くしたものである。
この問題はその後も何度も開陳しているが、私が編集長を務めた『法友』(2013年6月号)で「今さら聞けない民法改正 初歩の初歩」という特集記事を編み、そこでもその立場で編集し解説している。
(この『法友』大阪の弁護士・法律関係団体など約4000部配布しているんですがね~)

朝日の記事によれば、請求できる期間を短くしたい経営側が5年に反対しているという。

しかしどう考えてもおかしいでしょう。
賃金(残業手当も含めて)は本来、払うべきものは払わないといけないのである。
それを『時効』で払わない、というその考え自体が批判されなければならない。

どうぞ経営側のこの考えを是非批判してほしい。

内田教授の言葉を借りるなら、議論の余地無く
「当然5年でしょう!」

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by kazuo_okawa | 2017-07-19 00:06 | 労働 | Trackback | Comments(0)

竜王戦本戦トーナメントでベスト4を決める対局が本日行われた。
久保王将対佐々木勇気五段である。
Abemaで生中継が行われたが、藤井聡太人気であろう。
藤井を倒した佐々木人気も上がっているらしい。
視聴者数が実に多い!

さてAIの名人超えにより、「棋士同士闘い」の意味を問われるところだが、解説の今泉健司四段が興味深い事を述べていた。
野球を例に挙げて「人はミスをするから面白い」と。

その昔、アメリカのセオドア・ルーズベルト大統領が、野球の面白さは、逆転して「8-7」で決着するのが面白いと言ったらしい。
正確な表現は知らない。
重要なのは、「ミスをするから面白い」という点である。
野球で出来る限りミスのないゲームは「投手戦」だろう。
たまに見る分には面白いがそういうゲームが続けば、それが普通に面白いのか、という提起である。
なかなか面白い今泉説である。

しかしまあ、私は違うように思っている。
棋士(人間)同士の闘いが面白いというのはその通りだが、その理由として「ミスをするから面白い」というのとは違うと思っている。

ともあれ色々と考えさせられる軽妙な解説に楽しんだが、対局の結果は久保王将の勝利。
さすがに久保利明である。
実に強い。
順当にいけば決勝は、久保王将対羽生三冠だろう。

【7月31日追記】
予想に反して(?)挑戦者決定戦に登場したのは羽生三冠対松尾八段。
さすがに「B1の番人」である。
ニコ生に流れる視聴者の声、「今回ばかりは羽生三冠に竜王奪取してほしい」。
同感である。




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by kazuo_okawa | 2017-07-16 22:43 | 将棋 | Trackback | Comments(0)

7月17日付け日刊ゲンダイに小林節慶大名誉教授の興味深いコラムが出ている。

加計学園問題に関する衆議院の閉会中審査の場で、山本幸三地方創生相が「(原則禁止の獣医学部の新設を例外的に認める)条件が揃っていない……と証明すべきは(原則を管理している)文科省で、(文科省が)それを立証できなかったので(その例外を推進する内閣府が)加計学園の学部新設を決めたわけで全く問題ない」と述べたことを批判したものだ。
無論、山本大臣の発言は誤りである。
それを小林教授は分かりやすく説明している。
原則新設させず、例外として一定の場合に新設を認めるルール(閣議決定)なら、その例外の要件が「ある」ことを立証するのが筋であり、例外が「ない」ことを立証する必要はない、という、まあ法律家なら常識的な話である。

小林教授は、こういう筋違いな「立証責任論」を持ち出したところに(政権が行政を歪めたという)真実を暗示していると結んでいる。

見事なコラムであるが、これを読んで思い出したのが、アッキード事件から逃げまくっている安倍首相のセリフである。
例の森友学園に対して昭恵夫人を通じて寄付をした疑いで、安倍首相は何ら反証しようとせず、「『無い』事の立証は『悪魔の証明』と言って出来ないんですよ」と開き直った件である。
安倍首相のこの一般論は正しいが、アッキード事件で使うのは間違いであることはすでにブログに書いた。
それはともかく、一般論として正しい「『無い』の証明は出来ない」という安倍首相のセリフを借りるなら、『出来ない』ことを文科省に押しつけて、始めに加計ありきだったことを自白していることになる。

或いは逆に山本大臣の言が正しいのなら「『無い』ことを立証出来なかった」安倍首相は森友学園に寄付したということになり、責任を取って総理および国会議員を辞めるべきである。

もっとも、山本発言と安倍発言が、全く矛盾しているとは、彼らはいささかも思っていないだろう。
要するにご都合主義なのである。



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by kazuo_okawa | 2017-07-15 23:20 | 司法・ニュースその他 | Trackback | Comments(0)

劉暁波氏死す!

古くからのアムネスティの会員である。
そのニュースレターで、劉暁波氏のことは繰り返し報じられていた。

中国当局は今すぐ、劉氏が適切な医療を受け、家族と面会できるように、措置を講じるべきであると訴えていた。
そして、劉氏をはじめとする、自らの人権を行使しただけで投獄されている人びとを全員、即時無条件で釈放すべきであるとも求めていた。
アムネスティならずとも極めて当然である。

政府にとって都合が悪くても、彼は「平和的に」人権・自由を求めたに過ぎない。

ひるがえって我が国のメディアは、中国政府の劉暁波氏に対する非人道的扱いは正しく報じている。
しかし、我が国で新たに成立した「共謀罪」が濫用されれば、劉暁波氏と同じことが起こりかねない。ならば、合わせて共謀罪を批判すべきだろう。
そうでなければ論理が一貫しない。

改めて共謀罪の廃止を強く求める。


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by kazuo_okawa | 2017-07-14 23:15 | 司法・ニュースその他 | Trackback | Comments(0)

この7月、「ホームズ!まだ謎はあるのか?」(一葉社)というシャーロック・ホームズの評論集を発行しました。

もともとホームズ評論集というミステリファン向けの著ではありますが、読みやすく書いており決してマニアックには書いていません(つもりです)。
にもかかわらず、どうやら業者に買い占められたようです。
知人のシャーロキアンから、「書店にない、注文しても2~3週間かかるらしい」と聞いて驚きました。

まあ、確かに発行部数は少ないんですが…。
それでもまだ絶版ではない。

アマゾンを検索すると、何と、もはや定価(1500円+税)では売られておらず、「新品」を定価の2~3倍で売っています。
う~ん、何なんですかね、これ!
いやあ、驚愕です。
絶版でないのにひどすぎませんか!

要するマニアは拙著を2~3倍の値段でも買ってくれる、と評価していくれるのは、それはそれで作者としては嬉しいのですが、しかし、こちらは全ての人に定価で買ってほしい…。
ある意味で業者は「強欲資本主義」!

しかし皆さん、まだ絶版ではありませんので、どうぞ、どうぞ書店で注文して下さいね。




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by kazuo_okawa | 2017-07-12 23:43 | ミステリ | Trackback | Comments(2)

文芸春秋8月号の「羽生三冠が語る藤井聡太」というインタビューが面白い。
いうまでもなく羽生三冠は将棋界の誇る絶対王者である。

藤井聡太は、将棋界に久々に現れたスーパースターであり、デビュー以来無傷の29連勝は社会現象にもなった。
その29連勝中、羽生は、非公式戦ながら、藤井と二度戦い、一度目は敗北(炎の7番勝負)、二度目は勝利した(獅子王戦)。

羽生が、その藤井を評しており、藤井の天才性がよくわかる。

しかし興味深かったのは、羽生が最初の対局で、藤井が「炎の7番勝負」で、羽生の前の6人に藤井は「5勝1敗」と圧勝。
それを知った、羽生は、むしろ、最後だから「貫録を示そう」と考えたという。

そういえば、その対局の解説者が、(羽生の手を解説して)「これは、やってこい」という手ですね、と解説していたのを思い出す。

すると、藤井は見事に羽生に勝ったわけだ。

そして続く非公式第二局。
幾ら非公式戦とはいえ、新人に2連敗するわけにはいかない。
指した戦法は、何と「藤井システム」!!
「横綱の立ち会い変化」という文藝春秋の失礼なインタビューにも羽生は否定しない。
貫禄を示した第一局とは違い、第二局は勝ちにいったのである。

この第二局、表題の「羽生さんが、勝負の鬼だった!」は、広瀬章人八段の言葉である。

11日、羽生は若き斉藤七段を退けて棋聖戦を防衛した。
藤井の刺激で羽生の「勝負の鬼」が蘇ったとしたら、棋界はますます面白い。



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by kazuo_okawa | 2017-07-11 22:12 | 将棋 | Trackback | Comments(0)

文芸春秋は、いわゆる保守派ジャーナリズムである。
その論調には必ずしも賛成できないこともあるが、この何号か、間接的に、安倍批判をしているのが的確である。

まあ、両論併記のような号もあったが、8月号がよい。
10日、東京からの帰路、新幹線の車中で読んだが、冒頭村上論考を始め、特集「日本の底が 抜けていく」として、全面的に安倍・読売批判である。

これはもはや保守派ですら、安倍は許せないということだろう。

実際、歴代自民党と、極右安倍は全く異なる。

どうぞ、良心的な保守派の皆さん、是非とも文芸春秋8月号を是非お読み下さい。


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by kazuo_okawa | 2017-07-11 00:39 | 本・書物 | Trackback | Comments(0)